Eye-Fiのダイレクトモード( Eye-FiカードからiPhoneへの直接転送)の仕組みの話。だいぶ、試行錯誤を繰り返し、やっとひとつの結論に達した感じ。けっこうややこしい。
▼ダイレクトモードに関して、特によくある質問 << よくある質問 << サポート << Eye-Fi Japan
このページの中に書いてあるFAQのうち、とくに、以下の2つの項目がポイントだった。
----<以下、引用開始>----
Q.ダイレクトモードが有効になっているカードは、どういった優先順位でネットワークに接続しますか?
A.Eye-Fiカードは周囲に接続できるネットワークが無い場合にのみ、ダイレクトモードになります。
- カードは下記の順番でネットワーク接続を試みます。
- アドホックのネットワーク(PCなど他のデバイスが生成したソフトウェアAP)
- Wi-Fiルーターなどインフラストラクチャのネットワーク
- 公衆無線LANなどのオープンなネットワーク
- ダイレクトモードになり、アクセスポイントをEye-Fiカードが生成
ダイレクトモードを確実に起動させるには、カードに設定されている全てのアクセスポイントを削除し、「オープンなネットワークに接続する」機能をオフにしてください。
Q.カードと端末が同じ無線LANに繋がっている場合、画像は転送されますか?
A.送信先のモバイル端末(iPhoneやiPad、Android)とEye-Fiカードが同じネットワークに繋がっている場合、そのネットワークを通じて画像の転送が行われます。周囲に設定されたネットワークが無い場合、Eye-Fiカード自身が無線LANアクセスポイントを生成して、端末と接続できる仕組みになっています。
----<以上、引用終了>----
いまいちピンときません。特に、この内容を信じて「カードに設定されている全てのアクセスポイントを削除」すると、余計にわけがわからない感じになる。たぶん、常用しているアクセスポイントは削除しなくていい、と思う(理由は以下で説明)。
つまり、こういうことなんですよ・・・
Eye-Fiカード自体は、ダイレクトモードを使うためには、Wi-Fiを使ってiPhoneとやりとりをする必要がある。そのため、前提として「iPhoneがWi-Fiを既に使っている状態だと都合が悪い」。そこで回避策として、事前にEye-Fiカードに無線LANのSSIDを登録しておく。そうすれば、送信先のモバイル端末(iPhone)とEye-Fiカードが同じネットワークに繋がっているので、そのネットワークを通じて画像の転送が行われる。この状態になれば、むしろアクセスポイントは削除しないほうが良い。逆に、Eye-Fiカードに登録されているアクセスポイントを全て削除したうえでダイレクトモード転送を成功させようとすると、iPhoneはWi-Fi接続が使えなくなる(3G前提になる)。
画像データの流れを整理すると、
- iPhoneが3G接続をしている場合は、Eye-Fiカード ⇒ iPhone となる。
- iPhoneが無線LAN接続をしている場合は、Eye-Fiカード ⇒ 無線LANルーター ⇒ iPhone となる。
※後者の場合、Eye-FiとiPhoneが同じネットワークに参加していることが必要になる。よって、Eye-Fiカードに無線LANのSSIDを設定しておくことが前提になる(PC上で、ソフトを使って設定する)。
自宅以外の場所で、無線LANの設定を施している場所があれば、そこへ行くたびに、Eye-Fiカードに無線LAN設定を施さなくてはならないのは、ちょっと面倒だね。PC持参が前提だし。それしか回避策がないんだけど。Eye-Fiの仕様の限界かもしれないね。
結論。
Eye-Fiカードのダイレクトモードを成功させるには以下の2つのいずれかの条件をそろえること。
以上。