▼「iPad教育」は普通の教科書より有効 - MSN産経ニュース
「iPad教育は普通の教科書より有効」などというタイトルの記事を見つけたけど全く違う。紙を電子化するだけならクソ。iPad用にコンテンツを焼き直すにしても、そもそも日本では電子書籍がオープンになっておらず作る経験もノウハウも足りなすぎ。現時点では紙の教科書に刻まれたノウハウに太刀打ちできないはず。
電子書籍が、新たなメディアとしてきちっと認知され、適切なコンテンツが作られ、生徒が自分自身でインタラクティブに扱える教科書、教材が出てきた時が「始まり」であり、今はその時ではないと思う。
我々大人が、子供たちにするべきことは、既存の教科書を電子化しただけのiPadを配ることではない。iPadであらゆる書籍が自由に扱えるようなる土台(プラットフォーム)を作ること。そういう時代にしてあげること。
iPadを使った教科書のコンテンツをどう作るかなんて、デジタルネイティブな彼らのアイデアで自らが作り出せばいいと思う。とにかく、オヤジ世代は、子供たちのじゃましてはいけない。おごってはいけない。
▼ASCII.jp:電子教科書、iPadでいいのでしょうか?|Apple in Education : Hello Again!
この筆者は、今まで読んだ記事の中では、ちゃんとしたことを言っていると思う。
特に、2ページ目のこの部分。
”学習のかたちも「調べ学習の充実」ではなく、「ひとりひとりが自分の意見を発信する」ことが重要。つまり情報の編集とプレゼンが重視されるものになる必要がある”
このように、授業手法の転換を指摘している点が激しく同意。その延長線上のiPadであるなら賛成できる。
本文一部引用:
「さて、どんな学習内容がこうしたデジタルツールを使うのに合っているでしょうか? 私は、子供たちの「情報編集力」を養成するために、デジタルツールは画期的な授業手法の転換を迫るものだと考えています。つまり、私が提唱しているネットワーク型授業の「[よのなか]科」のように、「情報が逆流する」ということ。子供たちが考え、発信した意見を、先生側が受け止めて、授業に生かせるようにするのです。
大事なことなので繰り返します。マシンがコンピューター室に閉じ込められていた時代から1人1台のモバイル端末時代に変わったなら、学習のかたちも「調べ学習の充実」ではなく、「ひとりひとりが自分の意見を発信する」ことが重要。つまり情報の編集とプレゼンが重視されるものになる必要があるのです。」
以上。