Windows8(以下、Win8)を仮想環境に入れて遊んでいたのだけど、デュアルブート環境であったり、デバイスの認識であったり、そのあたりのベタなところの感触をつかんでみたくて、リアルPCにインストールしてみた。その時の様子などを書きとめておく。
■CP版のシステム要件
現行OS「Win7」が動作するPCでなら動作する。
- プロセッサ:1GHz以上
- RAM:1Gバイト(32ビット)または2Gバイト(64ビット)
- HDDの空き領域:16Gバイト(32ビット)または20Gバイト(64ビット)
- グラフィックスカード:Microsoft DirectX 9以上のグラフィックスデバイス
- タッチ機能を利用するには、マルチタッチ対応ディスプレイが必要
- Windows Storeを利用するには、ネット接続と画面解像度1024×768以上のディスプレイ
- アプリのスナップ(Metroスタイルアプリを横に並べること)には画面解像度1366×768
■用意したテスト機
- プロセッサ:intel Atom N450(512KB L2キャッシュ、1.66GHz、667MHz FSB)
- チップセット:intel NM10 Express
- メモリ:2GB (2048MB×1) PC2-6400 DDR2-SDRAM
- ストレージ:高速128GB SSD×1
- グラフィックスカード:intel GMA 3150
- ビデオメモリ:最大256MB
- オプティカルドライブ:なし
- Windows7 Professional(32bit):空きパーティションはなし
■準備(参考ページ)
■所感
- インストール時間はWin7並みか、やや速い。デバイスの認識はWin7機からの移行なら完璧。
- インストールの最終段階で、簡単設定ではなく、詳細設定を行うと、プライバシーに配慮した設定を選択できる(後からでも変更可能)。情報をMSに「送信する、しない」とか。
- OS上のアイコンのデザイン精度が上がってる。例えば、BUFFALOのLAN-HDDとか、標準アイコンではなく、BUFFALOの該当機のユニークなアイコンになっている。
- MSのアドレス(hotmailとか)を作っておき、それをWin8のユーザアカウントとする使い方をするべき。Win8端末を複数台持つ人などは、特に良い。ローカルアカウントでも運用可能だが、いろいろ不便。
- Bluetoothのマウスを認証させる時に、パスコードを入力しなくても認証ができた(追加というアクションは必要だが)。便利。
- Win8のブートローダーはデザイン(Metro)も良いし、使いやすい。
- デスクトップUIのほうは、WindowsDP版⇒CP版になってからは、完全にスタートメニューが無くなった。DP版はレジストリキーを触れば、カスタマイズできたのだが。正式版にはどうなっているかわからないが、個人的にはスタートメニューはあったほうが良い気がするし、ユーザからの要望も強いと思う。DP版で使うことができたということは、技術的にはスタートメニュー機能は実装済みなんだと思う。ただ、それを公開するかしないか。MSが画面設計をどういう方針で行うか、という方向性に関わる話。企業向けユースの場合、デスクトップUIを常用することが想定されるが、その場合にスタートメニューが無いと「使い物にならない」という声が聞こえてきそう。
- 仮想環境だけでは見えないことがわかってくるのでリアルマシンでも試すことをオススメしたい。
■全体をとおして
OSの存在意義というのは、15~20年前と比べるとずいぶん変わったと思う。昔は、Windows派と Mac派に分かれて、いがみ合いのようなこともよく起こっていたな。今は、もうそういう時代ではなくなった。実現したいものは、Webやアプリケーションの上にある。どのOSだけを使うというよりも、いろいろ選んで使ってみる時代、使える時代。どのOSを使っても、どのハードを使っても、同じWebにアクセスできるし、同じアプリもほぼ動く。良い時代になった。
個人的には、iOSとWinを扱う人間なのだけど、今後は、MacOSも使ってみようと思っている。もちろん、Win8が出たら、これはこれで使ってみるけど。いくつかの選択肢の1つとして。Winしか知らない、Winしか使ったことがない、なんてもったいない。こんなに良い時代になったのだから。
以上。