▼漫画家になるために大学や専門学校は必要か?/佐藤秀峰 日記 | 漫画 on Web
『海猿』や『ブラックジャックによろしく』の佐藤秀峰氏のブログが非常に良かった。「漫画家になるために大学や専門学校は必要か?」という問いに対するアンサーなのだが、非常に的を得ているように感じた。漫画家志望の方に限らず、これから社会に出ようとしている若者などにはぜひ読んで、感じてもらいたい內容。
<引用始め>
お金を払って学ぶのは簡単です。
先生も優しくしてくれるでしょう。
でも、お金をもらって学んでみてください。
あなたはお金をもらう分だけ誰かの役に立たなくてはいけません。
そして自分がいかに役立たずかはすぐに分かるでしょう。
では、どうしたら役に立てるか必死で考えるでしょう。
お金を払って4年で学ぶことは、お金をもらえば3ヶ月で学べます。
<引用終わり>
私は漫画家業界のことはわからないが、例えば、この話は、どんな業界、どんな仕事の分野にも通じる話だと思う。少なくとも、私の知るIT業界に照らし合わせてみても、(この話との)違和感は感じない。
大学で学ぶことと、社会に出て給料をもらいながら学ぶことの質の違いはどこにあるのだろうか?
自分のアウトプットに対する責任の重さ、そこからくる緊張感。そのプロセスを通じての「学び」。
例えば、将来、IT業界で働きたいと思っている学生がいるのであれば、(事前に)やっておいたほうがいいと思うことは、お金をもらって働いてみること。自分の力がどのレベルなのかが、明確にわかる。イヤでもわかる。その緊張感を体験することに意味がある。
頭でわかっているだけの人と、体験を通じて学んできた人との差は大きい。
今の日本の制度上にある「大学」に足りないものがあるとすれば、こういう要素ですかね。
IT業界に限って言えば、興味がある学生は、大学と言わず、中学生・高校生くらいからでも、どんどんお金をもらって仕事をすればいいんじゃないかと思う。制度や法的なものも含めて、見直したほうがいい気がしている。
以上。