▼Windows RTタブレットはWin 8版より200~300ドル安、レノボ幹部が発言 - Engadget Japanese
■WindowsRTタブレットの価格を注視する理由
以前、私はこちらの記事で「MSのSurfaceは価格が勝負を分ける」と書いた。Engadgetの記事によれば、レノボ幹部は「安い」価格を示している模様。おそらく、MSはこのあたりの価格帯で出さざるをえないだろう。
intelチップの搭載したWindows8については、過去のWindowsアプリケーションが動作をするわけだから、WinXPやWin7からの買い替え需要というのは期待できる。おそらく、Ultrabookとの食い合いになるだろう。こちらは多少価格帯が上でも、まあいい。
問題は、WindowsRTタブレットのほう。こちらは完全に新規のラインナップになる。別な例えで言えば、”WindowsPhoneのタブレット版”だ。過去のWindowsアプリケーションは動かない。ちょっとお試しで使ってみようか、という人が大半になる。そうなると、手が出しやすい価格であることが必須だ。
■MSがWindowsRTタブレットを試してもらうための2つの条件
WindowsRTタブレットをお試しで使うためには何が必要か。条件が2つある。特に、2つ目が鍵になる。
1つ目は、Wi-Fiモデルが存在すること。
2つ目は、通信契約付きのモデルについては、通信費が格安で利用できること。(2年縛り無し、SIMアンロックが理想)
私がWindowsPhone(auのIS12T)を今まで試せていない理由はこの2つの条件共にクリアできなかったからだ。Wi-Fiモデルもない、通信費はお約束の2年縛り。これでは試せない。
持ち運ぶためだけに、Wi-Fiルータを持ち歩くのも面倒くさい。家だけでWindowsRTタブレットを使う程度だったら、あえてWindowsアプリが動かないWindowsRTタブレットを選ぶ理由がない(古いデスクトップ機をWindows8に更新すれば、それでイイ)。
MSがAppleやAndroidを追撃するつもりなら、今こそここで、SIMアンロック版を出すべきだと思う。SIMアンロック版を、通信キャリアからではなく、電器屋の店頭やMSのオンラインショップなどから直接、売れば良い。
格安SIMカードが、市場には出回っている。それを使って、通信費の支払いをユーザが選べるようにするべき。
auやdocomoが、WindowsRTタブレットの専属契約みたいなことをしてしまったら、その時点で終わりだろう。どれだけ端末価格が安くてもね。
■まとめ
今回、MSがもっとも注力を注ぐべきは、MSの新しいUIを世に広めること。そのためには、WindwosRTをばらまく必要がある。多くの人に体験してもらう。その条件として、端末を安く、通信費を格安で。期待したい。
以上。