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商店街、街並み、旅先で出会った瞬間を夢中になって撮っています。名古屋。

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【雑記】音楽の価値が下がったわけではなく体験の仕方が変わっただけ

Neon

■音楽の価値ではなく体験の仕方が変わった

Broadcast To The Blog : 音楽の価値とは??

このブログエントリーが話題になっているらしい。

「CDを買わずにYoutubeですましている小学5年生の女子の音楽への接し方が、自分とは随分と違う」ということをブログ筆者は憂いているようだった。

音楽にお金を払って聞くという価値観が存立していない状況であった。虚しさに震えた。
こうした子供達が将来大きくなって、今の音楽コンテンツに夢を求めて投資をしてくれる日はくるのだろうか。この感覚の違いは数年経てばいくらかは埋まるモノなのだろうか。
いや、その前にどうにかして、音楽の楽しさをこの子のような将来を担う世代にも伝えていかないと!!と一人の音楽人として思った今日この頃だった。

この感覚は、私のとはずいぶん違うんですよね。かなり違う。

 

私が「この小学生とのやりとり」を読んで最初に感じたのは、今の子供たちも昔と変わらず「音楽が好きなんだね」という、安心だったんです。そう、若い人たちが音楽を聴くことをやめたわけではないんですよね。音楽を楽しんでいる。そこは変わってない。ここはすごく大事なポイントなんだと思う。

 

音楽の体験の仕方が変わっただけ。インターネットというプラットフォームが登場し、「CD」というパッケージに変わり「動画サイト」という「新しい音楽の体験の場」ができた。だからそれを利用するようになった。ただそれだけのことだと思うのだけど、違いますかね?

 

変化としては、とても大きな変化だと思いますよ。レコードがCDに変わったことよりも、もっと大きな変化が今起きている。レコードやCD、音楽ファイルというパッケージにお金を払い、レコード会社やアーティストがその対価を受け取るというビジネスモデルが、今、大きく崩れているのは間違いない。でも、それってダメなことですか?この流れは止めようがないわけで、要は、変化したことに対応した「お金の取り方」に変わっていくべきなのでは?システムを変えていくべき。

 

最近は、音楽や映画業界もYoutubeに公式チャンネルを設けて、そこで楽曲やPVや映画の予告編などを配信しているものね。変わろう、変わっていこうとしている気配はあるんだよね。これからは、動画サイトもひとつのメディアになり、レコードやCDが担っていた役割の一部も担っていく。

 

■音楽は聴いて楽しむもの、段取りはめんどくさい

タダなのか有料なのか、って大人はすぐにハッキリさせたがるけれど、ポイントはそこではないと私は思っている。「タダだからYoutubeで済ませている」と理解してしまうと本質を見誤る。

 

特に、この部分の、小学生の意見がすごく納得する。

俺「いや、家ならCDコンポとかでCDは聴けばいいし、持ち運ぶならPCから取り込んで、スマホとかiPodなんかに入れればいいんじゃない?(俺はウォークマンだけど)」
小「えぇ…なにそれ、めんどくさ。」

「めんどくさ」だと……。

私もめんどくさいと思う。40過ぎのオッサンの私でも、その感覚はわかるし。

 

そもそも、音楽というのは、聴いて楽しむものでしょ?聴いて楽しめればいいのですよ。CDとか、CDコンポとか、PCから取り込むとか、そういう段取りなんか、もうめんどくさいですよ。不要ですもん。今までの時代は、それをしなければ音楽が聴けなかったから、それをやってきただけ。「目の前にやらなくてもいい選択肢が転がっているのに、なぜ、そんなめんどくさいことをするんですか?」って言っている小学生のロジックのほうが、私のと近い。

 

■これからは・・・

これからの時代に求められているのはこういうことかな?

 

・お金を払いたくないわけではないがタダで聴けるならうれしい

1クリックで次々に再生、検索できるというインタフェースとデータ

音質よりも手軽さの方が上、どこでも聴ける

・専用のオーディオ装置ではなく、ネットにつながる機器で聴く

 

Youtubeなどの動画サイトは基本的に音楽に触れるための場所なんだと思う。そこで終わってしまっても、音楽を提供する側が破綻しないようなビジネスモデルを作り出さないといけない。動画からお金を取ろうとするのは、なかなか難しそう。

 

音楽業界の話は詳しくないので、適当な想像で書くと、

・ライブの収入

・各種、放送メディアへの出演での収入

・グッズの収入

とか、そういう部分へシフトしていくことになるのだと思う。もちろん、音楽のパッケージとしてはmp3だってCDだって、続ければいいのだけれども、主の収入源としては今までの時代のような期待はできないだろうな、と。

 

■まとめ

・「子供たちが音楽に金をかけてくれない」という話は、音楽の価値を低く見ているのではなく、手軽に楽しめる方法を選んでいった時に、その方法ではお金が不要だった、ということ。好きな人はライブには金を出すし、グッズも買う。

・動画サイトを使った配信を通して、アーティストやレコード会社側にお金がバックされてくるシステムを作り上げるべき。「動画サイトの有料配信でお金を取る」ということではなく、もっとうまい仕組みが必要。

・音楽を聴くための段取りは不要。スマホがあれば、1クリックで好きな音楽が聴ける。音質じゃない。段取りがいらないこと。手軽であること。どこでも、スマホがあればすぐに聴けること。そういう当たり前のことが、今まで当たり前ではなかった大人たちは理解しづらい。子供たちが変わることを期待するのではなく、むしろ逆で、(仕組みを作る)大人たちが変わらねばならない。

 

以上。