Sakak's Gadget Blog

商店街、街並み、旅先で出会った瞬間を夢中になって撮っています。名古屋。

【雑記/フォト】売っているモノを愛しているか

Across the street2

■この人から買いたい!と思わせる人

欲しいカメラがあって、数週間ネット店舗を物色していたのだけど、最終的にリアル店舗で購入した。最終的に私の背中を押したのは「人」だったように思う。相性の合う店員さんだった。

 

在庫の有無を確認した時に電話口に出たのがその店員さんだった。電話越しの会話のなかで、私の気持ちがすでに動いていた。一言でいうと、ノリが良く、私とは相性が良かった。あとでわかることなのだけど、この店員さんは、非常にカメラに詳しく(当たり前?)、それになにより、カメラのことが大好きな人だった。「カメラ愛」が会話からにじみ出てくる人だった。実際に店頭で会った時にも、その思いは変わらなかった。

 

家電製品とかカメラとか、やっぱり、ある意味、オタクな人の知識って凄まじく深いんですよね。で、その知識がさらに突き抜けていくと、モノへの執着・愛着のようなものが、説明している態度からにじみ出てくる。商品の説明が、とても「楽しそう」であり「うれしそう」なんですよね。なんだか、聞いているこっちが苦笑いするほどに。

 

でも、そういう人からモノを買いたいと思いませんか?

 

というよりも、ネットショッピング全盛時代の昨今において、人を使った商売(リアル店舗)がネットショップに対抗できることって、これしかないのではないか?と思うのです。売っているモノを愛している人がその店にはいる。売っているモノについて系統だった説明ができる。だから、その人に会いに行こう。その人からモノを買おう。そう思うのです。

 

私は、デジタルガジェット関係(パソコンとかA&V機器とか)については、軽くオタクなところがあるから、家電量販店やパソコンの専門店で会話する時に、その店員さんのスキルを自然と観察しているんですね。ここ数年、感じているのは店員さんの質が非常に落ちています。家電量販店で、それが顕著です。とくに、家電量販店は店頭に立つ社員の数が減って、メーカーのヘルプの人が多い。パソコンコーナーにいたっては、ほとんどがインターネット光のプロバイダのヘルプばかり。モノを愛している人がそこにはいない。それがわかっているから、私はあんなに好きだった家電量販店に行く機会は減少し、ネットショッピングに軸足が移りました。

 

リアル店舗とネットショップ

ネットショップの売上げが伸び、リアル店舗の売上が減少していく。時代の流れといってしまえば、それまでだけど、本質的な部分はこういう要素があるのではないだろうか。「ネットショッピングに対抗するために、人件費を削るしか手がない」というリアル店舗側の理由もわかる。わかるけど、本当にモノの説明がきちんとでき、モノを愛している人をどんどん削ったのが今の現状でしょう?電卓を弾くことしかできない人だけを店頭に立たせるようリアル店舗だったら、そりゃあ、ネットショップにやられますよ。

 

価格コムから得られる情報やAmazonの行うネットショッピングが優位に立っている理由は、価格だけじゃないと思うのですね。あそこにレビュー欄がありますよね。あそこがとても参考になる。なぜかというと、あのレビュー欄にもモノを愛している人がいるから。系統だった説明ができる人もいる。

 

■どこでも買えるようになった時

モノをどこで買うのかっていう話は、「リアル店舗からネットショップに人が流れた」と片付けられることが多い。本質はそうではなくて、モノは(リアルでもネットでも)どこででも買えるようになった、というのが正しいのではないか?

 

そして、どこでも買えるようになった時、どこで買うかは「価格の安さ」だけでなく「人」であり「モノへの愛を感じられるか」ってことも見過ごせないポイントだと思う。

 

■追伸桜前線(名古屋)

ウェザーマップ『さくら開花予想2013』

今日一日、桜の木を眺めながら移動していたのですが、名古屋はまだ咲き始めという状態でした。関東は満開に近いようで、お花見日和で良かったですね。名古屋は4月に入ってからでしょうか。日々の変化が楽しみです。
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がんばれ、桜!

 

以上。