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Sakak's Gadget Blog

商店街、街並み、旅先で出会った瞬間を夢中になって撮っています。名古屋。

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【時事】モノを新たに作らずに未来を作る

雑記 Loc:名古屋 時事

RoyalCrownCola

"2倍速くなる"と考える企業、"速くなるだけ"と考える客

リニア 40キロを10分弱 料金は「のぞみ」+700円程度 - ITmedia ニュース 

私にとっては、リニア中央新幹線(以下、リニア)は、既存の新幹線(のぞみ)の置き換えという印象でしかない。人が右(新幹線)から左(リニア)へ移るイメージであって、あらたな需要が生まれる気がしていない。

従来の2倍のスピード(約40分間)で大勢の人を、陸上で名古屋から東京へ運ぶというエネルギーの大きさはたしかに凄い。物流に与えるインパクトも少なくない。JRが9兆円を投入するらしい。1民間企業が自分たちの力で行う事業だから、国民として文句を言う話ではないのかもしれない。ただし、失敗した時は1民間企業でまかなえる規模ではない。

 

経済効果とか、リニアを開発した技術を他で流用できるのかできないのか、とか、そのへんの詳しいことは私はわからない。一般的には、リニア開発で培った技術はリニアを採用した日本でしか通用しない技術なので輸出したりも難しいと言われている。

 

ただ、よく考えないといけないのは、国の利益、とか、1民間企業のプライドとか、そういうことではなく、利用者に与えるインパクトだ。

 

リニア開通が名古屋の自分の生活に与える影響って、それほど大きくない気がしている。あれば使うかも?程度。

 

リニアが開通したら、私は東京に出かける回数が増えるだろうか?現時点で、名古屋から品川まで90分で行ける。それが40分になるという。料金は1万1千円に対して、ほぼ同じ(+700円)。2027年開通予定(14年後)。

 

微妙だ。

 

置き換えるというに過ぎない気がする。東京まで新幹線で出かける時に「のぞみ」を使っていたものが「リニア」に変わるだけな気がする。家族旅行の時で、時間にゆとりがある時はむしろ「のぞみ」をあえて選ぶ時だってあるかもしれない。

 

東京に出かける回数が増えない。出かける機会が増えないのに、(巨大な)路線が増えることになるのだが、そのへんの採算とか大丈夫なのだろうか?東海道新幹線という路線をたたむのならわかるけど違うでしょう?

 

単に「置き換え」ではダメなんだと思う。出かける回数が増えるというのが最低条件なんだと思う。つまり「2倍速くなる」だけでは、今の時代ではダメなんだと思う。

 

逆に「速さは同じ」あるいは「少し遅くなる」のであっても、料金が半分であったり、3分の1になったりすることで「出かける回数が増える」となる方が望まれることだってある。

 

Hokkaido_3

モノを作らずに未来を作ったLCC

最近、イチローさん(id:ichiro_s)やokkoさん(id:okko326)がLCC(格安航空会社)を旅行に活用していることをブログで読んだ。とくに、イチローさんは、LCCの料金メリットを生かして楽しんでいるようで、北海道に1泊2日的な、昔の感覚でいうと「超贅沢」な使い方をされているのが印象的だった。

 

たしかにLCCなら、それができる。TVニュースで紹介していたのだけど、大阪の女子(美容師さん、休みは週1しかない)が、LCCを使って「沖縄日帰り旅行」をしていたのだ。沖縄のビーチで泳いで、大阪に戻ってきた時には日焼けしてましたよ。

 

これは「10/5(土)の名古屋から札幌/新千歳行き」の料金を調べてみたところ。驚きの料金。これが現実なんだ。

f:id:keisuke9498:20130929085247j:plain

たしかにこれは、概念が変わる。安いとか高いとかいう前に「北海道が近くなった」と感じるインパクトだ。1万2千円って、ほとんど東京までの新幹線と変わらない。

 

「ちょっと北海道にラーメン食いに行ってくるわ?」的な、そんな使い方も現実味を帯びてくる。

 

LCCは業界の構造を変えて、システムを変えて、そして未来を作った。モノを作ること無く、我々の常識を変えた。未来を感じさせるものだ。

Imaike_Festival_2013_13

業界の構造とかシステムを変える

我々の時代は、すでに必要なモノはある程度出揃っているんだと思う。その上で、これからの未来に求められているのは「業界の構造とかシステムを変えること」なんだと思う。LCCがそうしたように。

 

「モノを作らないと雇用が生まれない」という、そういう業態というか仕組みのほうに問題があると思う。大きな方針を決めているという意味で、国の責任も大きい。

 

なんとなくリニアの話に違和感を覚えてしまうのは、それが「巨大なダム」とか「巨大な発電所」に見えてしまうからなのかもしれない。「電気をたくさんおこせば、より安定した供給が可能になります、経済効果は・・・」とか、そういう話にうんざりしている人は多いと思う。

 

経団連会長が記者会見で「東京五輪の開催に合わせて東京ー大阪間でなくても、せめて名古屋まで乗れればいいのにと思う」とニコニコしながら発言しているニュースを見た。リニアも経済再生の象徴になると考えたとみられる。

 

経団連会長が「こうなればいいのに」という発言は、私の脳内ではいつも「こうならなければいいのに」と自動変換するようにしている。

 

以上。

■参考記事(引用あり)

リニア計画に異論「速さだけが夢なのか」/神奈川新聞社

リニアはどうか。「スローライフという言葉があるように、遅い方がいいという人もいれば、速ければいいという人もいる。両方、正しい。ただ、リニアの売りは速さだけだ。ルートの8割がトンネルで、車窓から富士山の風景も楽しめない。利用者のニーズを理解し、ほかの価値よりも高速性が求められているのだから、リニアを選択したという哲学が感じられない」

リニア新幹線の採算性は疑問だが、名古屋はリニア便乗で日本2位を目指すしかにゃーで!?: 経済的自由を実践する男のブログ

東京‐名古屋間の交通手段は既に新幹線が圧倒的に強く、近距離なので空路は成田‐名古屋間だけで羽田発着はない。

1時間強のフライトと成田までのアクセス時間を考えれば、残念ながら新幹線の敵とはなっていない。

高速バスや青春18切符の数千円で名古屋まで移動している客が速くて高いリニアに乗り換えることは考えられない。

ということは、40分で行けるようになり日帰りも楽になったからと今までメール・電話・テレビ会議で済ませていたビジネスマンが出張するケースが増えるくらいしか考えられないが、これも40分の移動は気軽でも往復約2万3千円の交通費は気軽ではないはず。

■紹介していただいた記事

本当にすばらしい瞬間は撮影できない - 翡翠輝子の招福日記 by 翡翠輝子さん