ユーザエクスペリエンス(UX)、ユーザインタフェース(UI)の設計というのが、これからのモノ作りの、ポイントなんだと思う。そのアウトプットとして、ドキドキ・ワクワクにつながっていく。そういうことが、未だにわかってないのが、今の日本の電機メーカーなんじゃないかな。とくにスマートフォン・タブレットのCMを見ていても、それを強く感じる。
スマートフォンのCMは未だに「薄型!CPUはデュアルコア!グラフィックはなんとか!」って、相変わらずスペック三昧だよね。これから初めてスマートフォンを手にするような人に、そういう訴求の仕方で本当に心が動くかな?
これ、iPhone4Sのカメラ機能のCM。
▼Apple - iPhone 4S TV CM - Camera 日本語(Youtube)
写真が簡単に撮れるというところまでは日本のメーカーもやるけれど、最後に「ツイートで簡単に友達とシェアできますよ」っていうことを、見せてるでしょ。あの1コマがあるか、ないか、がユーザエクスペリエンスの差だと思うんだよね。デジタルデバイスに慣れていない人がスマートフォンを買うかどうか、動かされるキッカケって、こういうちょっとしたところだと思うんだよね。
「私でもできそう!簡単にキレイな写真がとれて、そのままツイートができるんだ!」っていうことが、この30秒のCMで伝わる。
CM(プレゼンテーション力)だけが良いのではない。その裏付けの技術が整っていることが大前提。
OSのレベルで、Twitterと連携しているから、ああいうことができるわけで、そういう総合力の強さを感じる。たった30秒の、この1つのCMだけで、(Appleの)ゾクっとするような圧倒的な強さと余裕を感じる。