iPhoneについては、ディスプレイサイズの噂が常に絶えないわけだが、それについて、私の考えを書いておく。
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▼iPhone5は従来通り3.5インチで秋発売が濃厚 米国メディア | ガジェット速報
■Appleの現時点までの状況
iPhone/iPadは、発売当初から現行モデルに至るまで、解像度は変わったものの、ディスプレイのサイズは変えてない。つまり、外形サイズはほぼ変わらない。ちなみに、解像度は変えても、解像度の縦横比は変えていない。アプリケーションの大幅な変更が必要になるからと思われる。
■変えない理由:そのデバイスの存在にとって重要な構成要素だから
Appleは、ディスプレイサイズについて非常に慎重になっているのは、それがユーザ体験に直結するから。
外形サイズ、ディスプレイサイズというのは、そのプロダクトを構成する極めて重要な要素という認識がAppleにあるため、モデルチェンジのたびに変えたりしない。
Appleにとって、仮に、既存のディスプレイサイズを変える必要が発生した時は、それは別のプロダクトが誕生することを意味するのだと思う。
「なぜiPhoneのディスプレイサイズを3.5インチより大きくしないのか」という問いがそもそも間違っていて、3.5インチのディスプレイを有するという定義を元に作られているのが、iPhoneなのではないかな?つまり、4.6インチになった時、それはiPhoneではない、とAppleが考えているから。過去のiPhoneを全否定することにもなるし。そういうことは、今までのAppleはしていない(私の知る限り)。
一部のメディアは、毎年毎年、iPhoneのディスプレイサイズのことをネタに出してくる。インパクトのあるネタだから(絵的に伝わるインパクトがあるので)取り上げる(ユーザを煽る)のだろうが、既存ユーザ人は、ディスプレイサイズの拡大を望んでいるかな?(そんなに多くないのでは?)
それよりも「薄型化」「バッテリー容量増大」のほうが、望まれるのではないかな。iPhoneがiPod touch並に薄型・軽量化したら、ステキだよね。
■なぜそのディスプレイサイズにしたのか?
私の想像は、以下。
iPhoneについては「手のひらの大きさ」で決めた。
iPhoneの現状のサイズは、片手で打てるMAXのサイズだと思っているので、今のサイズで良いと私は考えている。手の大きさが大きくならない限り。
iPadについては「横向きにして、単行本・文庫本の見開き表示ができる大きさ」。
4:3の解像度も意図があってのことだろう。詳しくは小飼 弾氏のブログ参照。
■これからのモデルチェンジで期待すること
この先、ディスプレイやエレキデバイスの技術革新で期待することといえば、短冊型のディスプレイモデルかな。
ディスプレイや基板が超薄型になったら、普段は折りたたまれていて、使う時だけ短冊を広げるような動きでディスプレイを拡大できる、そんなモデルが理想。それができるまでは、今のサイズでいいや。
似たイメージの動画を見つけた。コンセプトモデル。期待したい。
▼New iPad 3 Concept Features
※動画の説明
CG合成であり、本物ではない。動画に登場するiPad 3(仮称)は全面がRetinaディスプレイ。磁石と近距離無線技術NFCを使って、ほかのiPad 3とくっつけて、2台のiPad 3を1台のようにして扱うことができる。3Dホログラムを表示して、マルチプレイヤーゲームができる機能も。動画を作成したのは、フランスのポストプロダクションスタジオAatma Studio。
以上。