▼家電チャンネル : やっぱり使いにくい!スマホからガラケーに戻す人が多いらしい!?/livedoor HOMME
スマートフォンに向いている人とガラケーに向いている人の違いを、この記事では「道具を扱うスキルの差」のようなくくりで短くまとめているが、私はそこではなく、情報の接し方の違いだと思っている。つまり、スマートフォンを使うための、モチベーションとなるものがあるかどうか、その違いだ。
■情報への接し方の違いで二極化している
現在は、情報への接し方について、大きく二極化が進んでいるように思う。
「TV・新聞で間に合っている」という既存メディア派と、「TV・新聞では満足できない、ネットを有効に使う」という、ソーシャルメディア活用派だ。
■メディアの違いは、視聴体験の違い
ソーシャルメディア派の人は、TVや新聞ではなぜ満足できないか?それは、視聴体験の違いが大きい。
TVや新聞という既存メディアに接するためには、見たり読んだりする視聴者・読者側が、そのメディアに合わせにいく姿勢が必要になる。番組の時間や、発行の時間が決められていて、それに自分の時間を合わせている。
既存のメディアにも、メリットはある。情報をプットしてくれる、ということ。楽(らく)して情報を得ようとすれば、TVや新聞だろう。
ただし、デメリットがある。ライフスタイルをメディアに合わせなければならない、という他に、情報の内容が自分向けではない、というデメリットだ。
それがデメリットであると気づかせてくれたのが、ネットであり、TwitterやSNSなどのソーシャルメディアだ。
メリットを取る人は、既存のメディアを今でも使い続け、デメリットのほうが上回る人は、ソーシャルメディアに手を伸ばすだろう。
■道具を扱うスキルの差ではなく、どんな情報をどうやって手に入れたいかの差
ソーシャルメディアに手を伸ばしたい人は、スマートフォンが必要になり、既存のメディアで間に合っている人にとっては、ガラケーから移行するメリットがない。
「ガラケーで間に合っている人」と「スマートフォンが必要な人」の違いは、じつは、「道具を扱うスキルの差」ではない。
- どういう情報を手にしたい?(万人向けで良いのか or 自分向けがいいのか?)
- どうやって手にしたい?(自分のライフスタイルをメディアに合わせるのか or 自分のライフスタイルの中で取り込むのか)
この2つの考え方が、根本的に違うのだ。
スマートフォンを使う人は、自分向けの情報を、自分のライフスタイルの中で取り込みたい、ということが、モチベーションとしてある。それが有るか無いかが、スマートフォンを使う最大の動機づけになる。
だから、通信キャリアやスマフォメーカーが、もし本気で、ガラケーからスマフォに移行させたいなら、このあたりの提案や、啓蒙活動が必要なんだと思う。
それをしないで、ただ、ハードウエアを変えて、高スペックを謳ってみても、既存メディア派(ガラケーで間に合っている派)のライフスタイルには、何らインパクトを与えないだろう。
以上。