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【雑記】脳は「すでに自分が知っていること」をもっと知りたがる

LOFT

■脳には情報処理の容量に限りがある

「情報中毒」と「好奇心のパラドックス」 « WIRED.jp Archives

非常にオススメしたい記事。人間の脳は、自分たちがすでに信じていることを裏付ける事実しか吸収しない傾向にある、という解説。興味深い。

 

引用開始:

われわれは、メールやSNSサイトを頻繁にチェックせずにいられない。一方で、すでに持っている認識と違う事実は無視しやすい。これらは、脳における「情報中毒」のメカニズムから来る。

(途中、略)

それは、われわれの脳のなかで情報が報酬を引き起こす仕組みと関係している。われわれの脳細胞は、「すでに知っている事柄」について、さらなる情報を求めるよう調整されている。要するに、脳細胞は常に、自らの「予測誤差信号」(prediction-error signal)、すなわち予測と実際に生じるものとの差を縮小しようとするのだ。

(途中、略)

われわれはなぜ、視野が狭く、ある種のことに盲目的で、すぐに退屈してしまうのだろうか。それは、脳が制限のあるマシンであり、情報処理の容量に限りがあるからだ。結果としてわれわれは、全ての情報を平等に取り扱うことはない。私にとってはすごい事実も、あなたにとっては無意味だし、あなたにとっての必要なディテールは、私にとっては退屈だ。つまり、好奇心にはパラドックスがあるのだ――「すでに自分が知っていること」をもっと知りたい、という。

:引用終わり

 

たしかにそうだ。TwitterSNSも、自分の主義主張に似通った人を自然とフォローする傾向がある。自分の考えと間逆な意見にはフタをする。これは脳における情報処理の容量に限界がきていて、そうせざるを得ないということだったのか。そして「すでに知っていることを裏付けるために、もっともっと知りたいという欲が、際限なく生まれてくる(中毒症状)」という話だ。

 

そう言われるとそのとおりで、ある意味、衝撃的だ。このロジックだと、自分の考えが間違っていることに、自分自身では気付けないことになる。

 

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■自分の考えが間違っていることを正すためには

自分の考えが間違っていることを正すにはどうすればいいか。次のように考える。

 

1つ目。

情報に溺れないこと。情報をどれだけ取り入れても、キリがないことを知る。情報の流入量をコントロールするテクニックを身につける。情報を頭に入れない日を作る。頭を休ませた時にアイデアは生まれる(既出の記事参照)。

 

2つ目。

インターネットからの情報だけでなく、いくつかの異なる媒体から情報を取り入れる。例えば、本、雑誌、ラジオ、新聞、TV、友人・知人とのおしゃべり。自分の間違いを正してくれる人や(会話の過程で)自分が間違っていることに気づかされる人など、そういう人とのつながりこそが、これからの時代には大きな意味を持つ。

 

インターネットにどう接していけばいいのかは、脳の特性について理解をしておいたほうが良さそうだ。人間の脳は、我々が思っているほど情報をうまくさばけていない。

 

 以上。