先日の記事(ネット上での評価をどう捉えるか)を書いた後も、ネットに依存しがちな今の時代のことを引き続き考えていた。
なぜ人はネットに依存しがちになるのか。生活が破綻し、治療が必要なほどに依存していく人が出てくるのはなぜか。
NHKクローズアップ現代(10/22)の中では、ネット依存(具体的にはSNS依存)から抜け出したという、どこぞのIT社長の例を紹介していた。SNSを使う時間を20分に制限した(タイマーを使う)、それにより(子供を含む)家族との触れ合う時間が増えたとの事。「昔の俺とはもう違うぜ」という、してやったり顔だった。
私はとても大きな違和感を抱いた。タイマーで制限をかけて、それにより家族との触れ合う時間を作り出せただと?はぁ?
それって、家族との時間と、ネットの時間を同列に考えているってことじゃないの?小学生が親に言われた「TVは1日1時間まで」と同じ意味では?
ネットの時間を我慢したり制限したり、そういうことを今やる時なのかな?
そうではなくて本当に大切なものを、理屈ではなく感覚で気づくことなんじゃないかな?そこに気づけば自分に必要のないものなんて、さっさと捨てられるのでは?
便利な道具、究極の遊びが、安価に手に入るようになって、自分にとって本当に大切なものが見えにくくなった。スマートフォン、タブレット、新しいネットサービス、これから洪水のように次から次へと押し寄せてくる。そうやって、本当に大切なものが見えにくくなる。
今日、久しぶりに大好きな「鉄拳のパラパラマンガ」を見た。そして、ここには自分にとって本当に大切なものが描かれている気がした。
我々が地に足をつけて生きているのはバーチャルな世界でもなんでもない。家族、友人、恋人。本当に大切なものはすごく身近にいつもいて、でもその大切なものが(今の時代は)とても見えにくくなっている。
ときどきこうして大切なものを思い出す努力が必要だ。
▼ 鉄拳パラパラマンガ「名もない毎日」 RAM WIRE ミュージックビデオ
以上。