TV番組の求心力は、ネットやソーシャルメディアが台頭したことで、相対的に落ちていると思う。でも、CMはキラリと光るものを時々目にすることができる。なぜだろうか?
おそらくそれは、30秒という限られた枠の中に魅力が凝縮されたものだからだろう。無駄なセリフやシーンは1秒たりとも無い。30秒の中につかみがあり、盛り上がりがあり、オチがある。そこに多くの労力と時間がつぎ込まれ、その結果生まれてきたものだから。
CMは面白いね。むしろ、レベルの高いものが増えてきたのではないかとさえ思う。好きなCMたちをいくつかのせます。
▼H.I.S「台湾CM(30秒)」
「コブクロ(蕾)」+「シナリオ」+「平泉成の演技」。やられました。
▼大和ハウス「ここで、一緒に 野党篇(60秒)」/リリーフランキー・深津絵里
キャスティングの時点でCMとしては成功したようなもの。二人の演技力が抜群に高いし、二人のマッチングも最高。レベル高い。
▼大成建設「ボスポラス海峡トンネル篇(30秒)」/監督:新海誠
「秒速5センチメートル」という大好きな映画の監督が作ったCM。30秒の中に1つのドラマがくっきりと浮かび上がる。
以上。