■主導権はあくまでも自分が持つ
ネットサービスをストレスなく使い続けるには、自分に主導権を持ったまま楽しめるかどうかが大事だと思う。
Facebookに代表されるSNSから私が手を引いたのは、主導権が自分ではなくネットサービス側にあると感じたから。そこが気持ち悪かった。(少し大げさな言い方だが)たかが1つのネットサービスに自分の生活を振り回されたくなかった。
主導権を持ったネットサービスは、そのサービスにアクセスすることをユーザに強要する。1日に何度もアクセスしなければいけなくなるような、そういう空気を(Facebookは)巧みに作り出す。
「しばらくそのネットサービスから離れたい」と思っても離れにくいというのが一番まずい。「最近、Facebookに顔を出さないね?」と友人から声がかかったりする(つい先日の飲み会でもそう声をかけられた)。Facebookの利用規約に「毎日アクセスしなさい」とはどこに書いていない。でも、あのFacebookという世界に一度足を踏み入れると「毎日アクセスする」という目に見えない掟のようなものが課せられて、(ユーザは)そこから外れようとした時、変なプレッシャーを感じるようになる。
パソコンを閉じたら、そのネットサービスと自分とをすぐに遮断できるようにしたい。それができないネットサービスは重くて使えない。
サービスの提供側は(ユーザを)「ネットサービス漬け」にすることを目標にしているわけで、そこが彼らの狙いでもある。我々ユーザは、そういうことを見抜かなくてはいけない。主導権はネットサービスに握らせてはダメだ。あくまでも、使われる立場ではなく、使う立場に立ち続ける意識が必要だ。
■主導権は自分が握るブログサービス
その点、ブログサービスは良い。主導権は自分が握っている。自分のペースで更新する。誰かにせかされることもない。実際、Hatenaでブログを書いていると、みなさんが各々のペースで更新しているし、私のブログを購読してくださっている方も、自分のペースで読んでもらっていることが伝わる。
それは自然な姿だし、その姿勢は崩すべきではないと思う。
私のブログは、私が更新してから何日後に読んでいただいても構わない。コメントだって、いついただいてもうれしい。私が書いたコメントに対して、もしレスをいただけるような時でも、何日後であろうともまったく気にしない。とにかく、時間の感覚を気にせずに、自分のペースで楽しめるのがブログサービスの良いところ。
■まとめ
これからは、主導権を握ろうとするネットサービスが次から次へと出てくるだろう。情報を単に与えるだけのネットサービス程度では人の心はそれほど惹きつけられないが、友人・知人を巻き込んだ交流サイトでは、ユーザはそのサービス提供側が仕込んだワナに陥りやすい。
自分がネットで何をしたいのか、何をしているのか、主導権は自分にあるのか、そんな視点を忘れないでいたい。たかが1つのネットサービスに、自分の生活が振り回されないように。
以上。