今日は愛知の誇る隠れた名所、宗教公園五色園をご紹介します。 遠方からはるばる「定光寺駅への旅」に来ていただけた際のオプショナルツアー的な意味合いで使っていただけると幸いです。
簡単な紹介
五色園(ごしきえん)は、愛知県日進市岩藤町にある日本で唯一の宗教公園。1934年(昭和9年)に、森夢幻(後の大安寺初代管主)が、多くの人の助力とともに建設したもの。後に正式名称が「宗教法人五色山大安寺」となった。園内には、親鸞の教えを視覚的に感知させることを目的とした塑像が多数配されているほか、大安寺本堂や五色園墓地、宿坊などがある。
なお塑像の作者は、コンクリート像作家として知られる浅野祥雲である。
(Wikipedia 五色園より)
要はですね、五色園大安寺というお寺さんがあり、そこが日進市内の、ある広大な土地を持っていまして。具体的に言うと、山1つ分くらいです。その山全体を、1つの宗教のテーマパークみたいにしちゃったわけです。親鸞上人の生涯のエピソードなどを表現しているわけです。身長2mくらいのコンクリート石像が100体以上あるらしいです。私もまだ見たことがない石像がたくさんあります。
浅野祥雲の作った作品がある場所
コンクリート像作家の浅野祥雲の作品がある場所は、私が知る限り以下の3つ。
自治体公認の場所
自治体にも公に認められている場所です。
肝試しはダメよ
ちなみに、私がこの五色園を知り、初めて出かけたのは22年前です。ココで、仲間数人と肝試しをやろうとしていたんですね(本当はダメですからね!)。女子数人を誘って、キャーキャー言ってもらおうと画策していて、その前に、まず男同士で下見をしたわけです。夜に。そしたら、怖すぎて、男どもは完全に怖気づいて、山の途中で、変な物音が聞こえてきて、「ぎゃあーー」って叫びながら逃げ帰ったことが、今は懐かしい思い出です。けっきょく、肝試しは中止にしました。怖すぎたので。神聖な場所でそんなことをしちゃダメですね。五色園のホームページのQ&Aのところにまさかの肝試しの件が触れられていることに最近気づいて、笑いました。大安寺さん、丁寧に答えすぎ。
Q:夜に肝試し等やって良いですか?
A:申し訳ありません。当方の開園時間は午前8時から午後5時までとなります。夜間の入園はご遠慮いただいております。
アクセス方法
入場無料です。地下鉄東山線「星ヶ丘駅」から名鉄バスか、もしくは知人・友人、レンタカーなどで車でアクセスするのが現実的ですね。
知名度
愛知県とか名古屋に住んでいるからといって、この場所を知っているとは限らないので注意です。どちらかというとマイナーです。むしろ、珍スポット、B級スポット好きの人には全国的に知られている場所です。
では、お楽しみください。
※写真をクリックすると、flickrのサイトに飛び、写真を拡大して見ることができます。
▼1 マップ
園内は車で移動可能。ですが、山の奥まったところに石像があるので、けっきょくは歩きが中心になります。
▼2 入り口
すでに、奥に何やら見えています。
▼3「月見の宴」
まずは、入り口からすぐに、このシーンを目の当たりにすることになります。山の中に、突然現れる石像たちに初めての人は言葉を失います。
▼4「信行両座」
アイスクリームを買ってあげるから、という約束で子供を連れて来ました。妻は、どんな場所かを知っているので「気持ち悪いから絶対に行かない」というリアクションが想定できましたので、そっと二人で出て来ました。
初めてこの石像を目にする子供に私が「このお人形さんたち、どう思う?」と恐る恐る聞いたところ、「かっこいい!」「これ、しゃべるの?」「触ってきていい?」という予想外のリアクション。
お前のその感性、もしや私譲りか・・・
▼5「信行両座」
ここ数年で、ボランティアの方が石像の色を塗り直しているので、けっこうキレイな「お顔」になっています。22年前に初めて来た時は、色も剥げていて、下地が出ているものも多数でした(迫力は当時の方がありましたが)。今でも、まだ、色を塗り替えていない石像が一部残されています。
▼6「信行両座」
こうやって、1シーン毎に説明が書いてあります。
▼7「信行両座」
子供が、人数を数えていました。数えるたびに、人数が変わるのがちょっとシャレにならない状況だったので(苦笑)、急いで次に向かうことにしました。
▼8「赤山明神貴婦人解逅」
山奥にあることがわかりますでしょうか?ここは、少し竹林を登ったところにありました。
▼9「赤山明神貴婦人解逅」
▼10「桜ヶ池大蛇入定の由来」
けっこう大きな池があります。こうして見ると、キレイな場所です。春は桜もキレイに咲くそうです(来たことはありませんが)。ただ、まあ、石像たちが山のそこらじゅうにいるという、その一点だけが、他とはまったく違うところなんですが。
▼11「桜ヶ池大蛇入定の由来」
池の奥にある石像に近づきます。ウシガエルの鳴き声が響きます。
▼12「桜ヶ池大蛇入定の由来」
じゃじゃーん。いい顔をしてらっしゃる。
▼13「桜ヶ池大蛇入定の由来」
足元が龍?蛇?なんですよね。私が子供に「これは千と千尋のハクじゃないか?」って教えてあげたら、じーっと見たあと「ぜんぜん違うじゃんかー」って半ギレされました。たしかにハクとは違った。ごめん。
▼14 先へ進む・・・
東海自然歩道を彷彿させますね。
▼15 誰かいる?
▼16 これもかいっ!
これも石像だったんですね。誰かが草刈りしているようにも見えましたが。そうなんです、石像の大きさがすごく人間に近いというのがリアルなんですね。
▼17「御田植」
▼18「?」
この石像は、今日、初めて見ました。色がまだ塗り直されていない貴重な石像です。馬に乗っている人もいます。迫力があります。
▼19「不動明王尊」
ちょっとアジアン風です。体型が他とは違う。
▼20「縁結び弁財天女」
▼21「?」
▼22「川越の名号」
そろそろ、子供が飽きてきました(笑)。
▼23 遊具
園内に遊具があったので、そこで遊ばせて機嫌をとりました。それにしても、この遊具のデザインって誰がやったんだろう・・・他で見たことがない。このレトロなデザインがすごく特徴的。この遊具も、最近、塗りなおしているよう。
▼24 五色園ご休憩所(未使用)
ここは、22年前に初めて来た時から未使用(廃墟)です。
▼25「鈴虫松虫の剃髪得度」
▼26「鈴虫松虫の剃髪得度」
けっこう、この石像たちと目が合ってしまうのですよね。この園内にいると「いつもどこかで誰かに見られている」という、ある一定の緊張感を味わい続けることになります。
▼27「鈴虫松虫の剃髪得度」
▼28「肉付の面」
ここ、私のお気に入りの場所です。
▼29「肉付の面」
キターっ。ダース・ベイダーが、フォースを出しているようなこのポーズ。
▼30「肉付の面」
▼31「日吉丸矢作橋出世の緒」
折り返し地点を過ぎて、ココがある意味、クライマックス的な場所だと思います。オールキャストでお送りします的な感じ。
▼32「日吉丸矢作橋出世の緒」
角度を変えたカット。
▼33「日吉丸矢作橋出世の緒」
▼34「日吉丸矢作橋出世の緒」
▼35「弁円悔悟」
ここの石像は、まだ色の塗り替えが行われていません。よって、迫力があります。この風味というか、味が、私は好きです。
▼36「弁円悔悟」
▼37「弁円悔悟」
▼38「弁円悔悟」
この3体はなぜか記憶に残ります。ココもやがて、色が塗り直しされてしまうのでしょう。ちょっと残念な感じです。
▼39 帰り道、誰かがこっちを見ている
車に乗って出口に向かって走っていると、ルームミラー越しに誰かがこっちを見ているんですよね。怖いですよね~。
まあ、あそこに石像がいるのでしょうけど、こっちを見ている、見送っているとしか見えなくて、体温が2度ほど下がったケイスケです。
▼40 紹介した場所はたぶんこの辺り
写真が多かったですが、いかがでしたでしょうか?楽しんでいただけたら幸いです。夏休み自由研究スペシャルということでお送りしました。
以上。