今日は、名古屋市熱田区の名鉄神宮前駅付近にある「神宮小路」および「神宮前商店街」を散策した。
名古屋人どうしの会話で「神宮前」と出てきた時は、明治神宮前ではなく「熱田神宮前」になりますのでよろしくお願いします(名古屋人あるある)。
道の向かい側には、東海地区最大級の熱田神宮がある。2013年三が日の参拝者数は約230万人。名古屋駅から名鉄電車で10分たらずで到着できるこの神宮前という場所は、それほど寂れた場所ではない、ということをまず理解していただき、ここに何があるのかを見ていただきたい。
▼地図
私が散策した場所を示します。
左が熱田神宮。青線が神宮前商店街。赤線が神宮小路。右下が名鉄の神宮前駅。
噂には聞いていたが、実際にこの地を訪れてみて感じたのは、この場所はかなり強烈なアンダーグラウンドな場所だった、ということ。「戦後のドサクサ」「風俗」「シャッター通り」というワードが頭に浮かぶ。それでもなぜか、商店街自体はさほど朽ちかけておらず、かといって再開発の予定も感じられず、生きているのか死んでいるのか、よくわからないという印象。
「商店街の人達が、自らの力でこの商店街を盛り上げようとしている」とは感じられない。ただ、行政が積極的に再開発をしようする気配もない。見て見ぬふり?口を出せない何かがある?だって、あんな大通りに堂々と風俗店があるのはなぜ?むしろ、行政が完全に朽ち果てないように、最低限のレベルで援助しつづけているようにも思える。
熱田神宮を守るために、何らかの力が働いているような気がする。。。あっ!これ以上、この件を深く追求すると私が何者かに消されてしまうかもしれないので、妄想はここまでにしておきます(笑)。
それにしても、このダークサイドなスポットは、こういう場所が好きな人は自分の目で見ておいたほうがいいかもしれない。名古屋市内にある大須商店街や円頓寺商店街、瀬戸市にある銀座・末広商店街とは、まったく異なる空気を感じます。
▼1 神宮小路
神宮小路は、ラーメン屋さんと「喫茶ロアール」に挟まれています。
▼2 神宮小路と喫茶ロアール
喫茶ロアールというのが、かなりすごい店構えで迫力があります。もう営業はしてないんだよね?ね?と、何度も自分を言い聞かせてみるのだけど、ネットで調べると、どうもやっているらしい?(参考外部リンク:喫茶 ロアール - つかの食い倒れるがいいブログ)。噂によると、朝の5時台には店が開いていてお客さんが新聞を読んでいる、とか、朝10時には店を閉めちゃう時がある(営業時間は13時まで)など。ご高齢のご婦人がやっている店らしい、ということはわかった。難易度、非常に高し。
▼3 神宮小路
居酒屋が並ぶ小路なんだけど、うーん、非常に緊張感のある場所。写真を撮っていると、後ろからササーッと物音が何度も聞こえてきたりして、振り返ると誰もいない、みたいな、そんなことがありました。夜になると、どんな顔になるのだろうか?
▼4 神宮小路
▼5 神宮小路
▼6 神宮小路
とりあえず、いろいろおかしいんだけど「この柱時計がなぜこの位置に?」というのが最大級のなぞ。ちなみに、昼過ぎにココを訪れたので、時計自体は止まっているよう。
▼7 神宮商店街前
風俗の店がダメとか良いとかそういう話をしたいのではなくて、この店が、名鉄神宮前駅から商店街に入った直後の、けっこう入り口的な場所に位置しているってことがちょっと驚いた。堂々と、ここにいますよ、と。
しかも、昼間からちょいちょいと、お客さんが店に吸い込まれていくのをみました。若い人ではなくて、おじさん世代の人達ですね。
▼8 神宮商店街前
▼9 神宮商店街前
印象としては8割くらい(もっと?)がシャッターを下ろしている感じでした。
▼10 神宮商店街前
▼11 神宮商店街前
婦人生活、花札、トランプ・・・・調べたら「婦人生活」って、1986年に休刊になってます。ここまできちんと看板が残っているのだったら、むしろ、この場所を昭和の博物館的に残したらどうか、とも思えてきた。
▼12 神宮商店街前
もとは薬局があったところが、自販機コーナーになったのかな?でも看板は撤去せず、ってことか。いろいろすごい。
▼13 熱田区役所
なんと、神宮商店街の終端は熱田区役所!役所で働く人もこの商店街を毎朝、通って出勤するってことだよね?すごいな。。いや、驚いた。
気に入ったというより、気になる場所として、自分の商店街チェックリストに入れようと思う。
■使用機材
α7+MINOLTA MD W.ROKKOR 28mm f2.8
以上。