南知多町の軍人墓地に行ってきました。浅野祥雲作品のコンクリート石像シリーズです。
写真から雰囲気を感じ取っていただけると思いますが、ここの石像は、五色園や桃太郎神社などのユーモラスな雰囲気とは一線を画します。
昭和12年上海上陸作戦で戦士された兵士達の石像だそうです。軍人像そのものは、めいめいのご遺族が戦没者の一時金をもって写真を元に造らせ建立したとのこと。
戦後、進駐軍が取り壊しを命じた際、僧侶が「国のために死ねということはアメリカも日本も変わりはない。あれを日本人の手で壊すことはできない。どうしても壊すというなら我々をこの場で銃殺した上であなた方が行って壊せばいいだろう」と頑張ったそうです。
もともと、名古屋市千種区月が丘にあった石像達を、平成7年11月にこちらの場所に移したということでした。
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非常に身の締まる思いがしました。この石像を目の前にすると、石像に込められた思いのようなものが、見ている側に伝わってくるようです。緊張感のある場所でした。
僧侶が体を張って石像を守ってくれたのも、これが墓石ではなく、写真を元に作られた石像であったことも一因としてあるんじゃないかと想像しました。
浅野祥雲の偉大さも、合わせて感じられる場所でした。
・ 場所(Google マップ)
通称、「たぬき寺」とも言われているようです。
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全景はこんな感じです。
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隣接する民家が廃墟になっていました。「軍人墓地=心霊スポット」とか言われることもあるようなんですけど、この石像の意味とかエピソードを知ると、そういう気分も吹っ飛ぶはずなんですけどね。心霊とか、そういうのとは違うんだよなあ。。。というのが私の感想でした。
ただ、廃墟と化した民家が隣接していることで「雰囲気がより出ている」ことは否定できません。
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上半身だけの石像は、もしかしたら「写真が上半身だけしか入手できなかった」という理由なんでしょうか。いくら写真があったとはいえ、その写真からこれだけ忠実に石像を作りだすというのは、すごいなあと率直に思います。
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■感想
南知多町には、ビーチランドもありますし、すこし北上すれば、セントレア(中部国際空港)やコストコもありますし、ドライブコースの一つに組み込んでも良いんじゃないかな、と思いました。浅野祥雲に興味のある方にはぜひ一度立ち寄ってみて欲しい場所です。
■マップ
石像 散策マップに追加しました。
他の浅野祥雲作品と合わせてお楽しみください。ブログ記事へのリンクも付いています。
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以上です。