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商店街、街並み、旅先で出会った瞬間を夢中になって撮っています。名古屋。

【石像】佐和山遊園(滋賀県彦根市)~個人が作った石田三成のテーマパーク~

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いつか行ってみようとずっと思っていた「佐和山遊園」に行ってきました。滋賀県彦根市にあり、名古屋から高速を使って1時間程です。

Wikipediaの概要説明にはこう書かれています。

運営は財団法人佐和山三成会。佐和山城を居城としていた石田三成のテーマパークを構想した地元の実業家である泉巌(いずみがん)が、1976年に着工。復元された佐和山城を中心に、資料館や美術館を併設、遊具施設なども備えたテーマパークとなる筈であったが、諸事情により正式なオープンの日を迎えないまま年月が経過しているが、無料開放という形で現在も営業しており、ひっそりと増築・改築工事が行われている。

佐和山遊園 - Wikipedia

要は、石田三成のことが大好きな実業家が、趣味で作った「お城・仏像・彫刻」などを(屋外・屋内で)展示しているってことですね。

あくまでも個人の持ち物ですし、彦根市にも完全にスルーされているみたいです。

別に、それで良いのではないでしょうか。言ってしまえば、ここは製作者の泉巌氏のプライベートな場所、「家の庭」みたいなものですからね。そこに何を展示しようが勝手ですからね。どこかのネット記事に「歴史考証的にはデタラメ」のようなことが書いてあったけど・・・別に良いんじゃないですか。細かいことは。自分の庭の話ですしね。入場無料で公開しているわけですしね。

「俺はこんなに石田三成が好きなんだぜ」ってことを表明しているだけですから。

泉巌氏は、この規模を全部ひとりで作ったらしいです。重機を使って、1人で少しづつ作ったんだとか。その徹底ぶり、そのコダワリっぷりが、現場に立ってみて伝わってきました。

「迫力」と「おかしさ」のバランスが絶妙な、奇跡のような場所です。私は、こういう場所が大好きです。B級スポット好きな人たちに、超一級品として受け入れられている理由がよくわかりました。

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国道8号線を走っていると、見逃せない建造物群が視野に入ってきますので、すぐにココだとわかります。

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少しづつ作り増しているようなので、部分的に新しい建物もありますね。

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このヘタウマな石像が特徴的ですね。佐和山城の入り口でお出迎えです。

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どこが入り口なのか、少し迷いますが、どこから入っても正解です。

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テーマパークの基本理念みたいなものが、記されていますね。

ここに書いてある展示品目が、パークエリアっていうイメージになっています。

私が散策した順番は、以下です。この順番で写真を紹介していきます。

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「泉巌氏が自腹で作りました」っていうことがシンプルに書かれています。

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▼8 城下町入口 山門 

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▼9 城下町入口 山門

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▼10 城下町入口 山門

スーパーサイア人ですね。このヘタウマな感じに愛嬌を感じます。

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▼11 城下町入口 山門

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▼12 佐和山第一美術館

「なんで傾いているのか」が、よくわかりません。泉巌氏に聞いてみたい。ただ、傾けて設置してあることで、ものすごく印象に残ります。

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▼13 佐和山第一美術館

この光景は圧巻ですね。

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▼14 佐和山第一美術館

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▼15 佐和山第一美術館

何気にカッコイイです。この像にはヘタウマ感は一切ないですね。模写だから、なのかな。

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▼16 佐和山第一美術館

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▼17 佐和山第一美術館

突然、バイオリンを引く少女の像がすぐ後ろにあったり。このチグハグな感じが面白い。とりあえず、あまり深く考えずに「楽しむ」ことが大事。

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▼18 石田三成創建の寺 瑞岳寺本堂

金閣寺的なやつです。

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▼19 石田三成創建の寺 瑞岳寺本堂

ボヤ騒ぎでもあったんですかね。よく見ると、燃えた跡があります。そして、間違いなく「金」ではないこともわかります。だからどうした、という話ですが。

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▼20 石田三成創建の寺 瑞岳寺本堂

ここも、ヘタウマテイストですね。

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▼21 佐和山城天守

ここから、天守閣へ向かいます。この石段の脇にあるのが、洋物の彫刻(の模写)です。以前はここに、石田三成の絵巻物(泉巌氏のお手製)が展示されていたらしいです。個人的にはそっちのほうを見たかったかなと思います。たぶん、風化・劣化で撤去したのではないかな、と想像します。基本的に、野ざらしなので。

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▼22 石田一族群霊供養之塔

かなり(石田三成に対して)アツい思いを込めていますね。

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▼23 佐和山城天守

ただし、そのアツい思いに、よくわからない洋物がちょいちょい挟まってきて、そのチグハグな感じ、アンバランスな感じが笑えてきます。

右の石像は、石田三成の「馬上の像」となっていますが、すぐ前の列にはミロのビーナス像ですもんね。

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▼24 佐和山城天守

この和洋折衷感がハンパないです。

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▼25 佐和山城天守

いや、首をかしげたいのは、こっちのほう。

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▼26 佐和山城天守

「ご自由にお入りください」と言われましても・・・入りにくい。

ちなみに、このような屋内展示の場所が、佐和山遊園内にいくつもあるのですが、(ほぼ)すべての場所にカギが掛かっておらず、入れます。入れますけど、熱気とか蜘蛛の巣があったりとか、ちょっと微妙な感じなので、勇気と気合が必要になってきます。

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▼27 佐和山城天守

このなんでもあり感は、他の場所を探してもなかなか見つからないでしょうね。

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▼28 佐和山遊園(別館)

別館も、カオスな感じがパワーアップ気味です。

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▼29 佐和山遊園(別館)

いろいろ心がざわつきますね。ある意味、センスがずば抜けているのかも。「空想、妄想したものをすべて実現したらこうなった」ということなのかもしれない。凡人には絶対に真似できないこと。

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■まとめ

「良い物を見せてもらった」としか言いようがないです。名古屋に帰ってきて、写真を整理しながらもジワジワきてます。

(B級スポット好きな人には)滋賀県に遊びに行く用事を作って、ぜひ立ち寄ってみて欲しい物件です。

三重県に「ルーブル彫刻美術館、大観音寺」というB級スポットがあり、展示してある洋物彫刻のおかしな感じは、少しテイストが似ているかもしれません。

■参考リンク

佐和山遊園Wikipedia

以上。