▼大型店のせいで商店街が潰れたというくだらない同情論はやめにしたい/BLOGOS
読みました。
そもそも商店街という殿様商売が、いかに地元住民に利便性がないかは明らかだ。
・営業時間が短い・駐車場がない・品ぞろえが悪い・価格が高い
こんな状況で誰がわざわざ商店街で物を買うのか。もはや商店街というビジネスモデルは終わっているのだ。
生き残っていく上で必要なのは変化への対応。変化を拒む人間に将来はない。
変化が必要という結論は同意できます。「変化を拒む人間に将来がない」ということも、厳しい言い方ですけどそうだと思います。
でも、商売の側面だけを見ていては、本質を見誤ると思うのです。そんな側面だけで商店街を捨ててしまうのはもったいない。
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商店街は「物を売って買う」だけでなく、付加価値があると思うから。
コンビニやショッピングモールがダメだっていってるのではもちろんないです。コンビニはインフラやライフラインとしての機能を発揮しているし。それは認めているんですよ。個人的には、子供が生まれたての頃、ショッピングモールに行けば、買い物と子守りを楽にできて、一日過ごせて助かった経験もあります。男のトイレにもオムツ替えシートがちゃんと装備されていて、ずいぶん助かりました。
ただ、商店街をショッピングモールやコンビニに置きかえるだけでは、失う機能も大きいだろうな、と。
商店街でしか実現できていないこと・・・コミュニティ機能、商品のオリジナリティ、売り手と買い手との近い距離、そこで過ごす時間(体験)、そういう付加価値がいろいろあるんです。
そういうことを無視して、経営の効率や目新しさだけで動いてしまうと、結局、誰も幸せにならないと思うわけです。
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商店街をショッピングモールに置き換えた後、経営上の理由だけでショッピングモールが撤退したら後に残された街はどうなるんでしょうか。
「どうせ商店街なんて、ショッピングモールが参入しようがしまいがいつか潰れてたんでしょ?」っていう話なんでしょうか。私はそうは思わない。
ただ、商店街がこのままのやり方では先行きが厳しいのもわかってる。商店街の良さを残しながら、時代に適応した商店街を再構築する必要があるんじゃないかな。
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私の期待込みの話になりますが、商店街の再構築を主導的に実行してほしいのは、これからの時代を担う10代、20代の若者です。現在、地方の商店街をやりくりしている方は、多くがご高齢の方です。後を継ぐ人の見込みもなく、自分たちの世代で商売を終わらせようとしている。そろそろ、世代交代が必要だし、その際は「すぐ下の世代に引き継ぐ」という発想ではなく、世代を飛び越えて、平成世代を中心に作り変えることを私は提案したいんですね。
平成生まれの若者にとって、「昭和」っていうのは「懐かしい」ではなくて「未知」なんですね。未知だからこそ「古臭い」ではなく「独特の世界観、カッコいい」という視点を持ってる。持ってるんじゃないかと期待してるんですよ、私は。
「最後は丸投げかよ」って言われてしまいそうですが、私はそういう若者を応援する側に回りたいと思うんですよね。商店街に足を運び、少しですがお金も落としつつ、自分にできることを模索したいと思ってます。
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私のお気に入りの商店街写真を載せておきます。円頓寺商店街は、来週末から「七夕まつり」です。
▼5 伏見地下街(名古屋市中区)
▼6 末広商店街(愛知県瀬戸市)
▼7 末広商店街(愛知県瀬戸市)
▼8 瀬戸銀座通商店街(愛知県瀬戸市)
▼9 瀬戸銀座通商店街(愛知県瀬戸市)
▼10 瀬戸銀座通商店街(愛知県瀬戸市)
▼11 瀬戸銀座通商店街(愛知県瀬戸市)
▼12 瀬戸銀座通商店街(愛知県瀬戸市)
※トップに貼り付けた写真は、大須商店街(名古屋市中区)です。
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