聖公園(ひじりこうえん)に行ってきました。
とにかく、事前に場所がわからない。ネットを調べても情報がぜんぜん出てこない。
浅野祥雲作品集の「コンクリート魂 浅野祥雲大全」に付近の住所が書いてあるのだけど、詳細がわからない。なんとかなるかと思って現地に着いたのだけど、やっぱりわからない。
道行く人に聞き込みを行い、30分以上歩きまわり、やっと有力な手がかり証言を得て、たどり着きました。辿り着けたことに興奮&感動。
喜びで潤んだ目に映る「猿田彦大神」がとにかくカッコ良くて。こんなカッコ良いのは見たことないぜっていうくらい。この興奮を早く伝えたいから、さっそくブログを更新します。
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▼聖公園に辿り着くまで
場所は、岐阜県恵那市山岡町というところにあり、恵那と言っても市街地からはずいぶん離れています(車で30分ほど離れており、中央線の恵那駅付近をイメージしているとだいぶ違います)。
「恵那市山岡町原の原中田という交差点から北西」ということはわかるのだけど、それだけでは辿り着けない。公園という名前は付いているけど、地図には一切出ていない。看板も何もない。道路からも全く見えない。「小高い丘の上」という情報はあるけど、このあたりは山だらけで特定できない。
公園で遊んでいた小学5,6年生の女子3人組に声をかけたら「知らない、知らない」の一点張り(たぶん、知っている様子)。不審者と間違われたかも(苦笑)あきらめて他をあたる。
その後、理髪店のおばあちゃんとか、アルバイトで掃除をしているおばさんなどにヒアリングするもNG。そんな中で、最初に声をかけた小学生女子が私のところに駆け寄ってきて「知っていました、教えます」という奇跡。たぶん、私が聞き込みをしている様子を見て、「不審者ではない」と理解してもらえた模様。彼女たちの決定的な情報により、以下のルートを特定し、辿り着きました。
足で稼いで、苦労して見つけるっていうプロセスが楽しいです。最高です。Googleで探せばどこでも行けるみたいな時代だからこそ、Googleでは教えられない場所を自分で見つけたっていうのが、すごく満足度が高いです。
▼1 詳細地図
▼2 参道入口?
ここから参道へ上がっていくのが正解のようでした。じつは、現地到着後、かなり早い段階で、私はここを怪しいと思ったのですが、この付近を掃除していたおばさんに声をかけたら「知らない」って言われたんですよね。だから、選択肢からいったん外したんだけど・・・結果は、ココで合っていた。
▼3 参道
ひたすらまっすぐ駆け上がります。
▼4 参道(行き止まり?)
階段を駆け上がると、ここに出ます。どうみても、行き止まり。どうしようと途方にくれながらも、ここで引き下がるわけにはいかない。
草をかき分けて進むと、なんとここで合っていたんです。右にコンクリートの切れ目がありますよね?そこを曲がると、聖公園です。
▼5 聖公園が姿をあらわす
出た。弘法大師、不動明王、そして猿田彦大神。3つのキャラクターが全て揃った場所って珍しいと思うんですよね。
▼6 子護弘法大師
建立した春日井耕三氏が保育園の園長さんであり、春日井氏の奥さんが熱心な弘法信者だったことから、園児たちの無事を護る加護を託して、子護弘法が立てられたそうです(「コンクリート魂 浅野祥雲大全」より)。
子供を抱いている弘法大師は他で見たことがなく、珍しいです。
▼7 子護弘法大師
▼8 獅子が脚になった香炉
ユニークですね。浅野祥雲らしいデザインな気がします。
▼9 厄除不動明王
▼10 厄除不動明王
▼11 厄除不動明王
▼12 亀香炉
▼13 猿田彦大神
この立ち姿、感動です。
▼14 猿田彦大神
カッコ良い。たくさん写真を撮っていたら、車で待っていた家族から「早く帰ってこい」と催促のメールが・・・(苦笑)。
▼15 猿田彦大神
なぜか、猿田彦の足元に拳銃が。おもちゃだよね?ね?
▼16 建立者 春日井耕作氏の胸像
以上、聖公園の報告でした。大満足です。
「コンクリート魂 浅野祥雲大全」を片手に、まだネットで未開拓の場所へコンクリート像を探しに行く遊びは、とっても楽しいです。
イベント告知
いよいよ来週月曜日(11/17)から、ケイスケによる浅野祥雲写真展をSHUTTER HOLICさんで開催します。
写真展会場では、今回の聖公園訪問にも協力な情報源として活躍した「コンクリート魂 浅野祥雲大全/大竹敏之(著)」の販売も行います。
恵那に寄ったら合わせて立ち寄りたいおすすめポイント
▼17 常久寺
恵那市を車でウロウロしている時に、たまたま通りがかりで見つけました。このお寺、紅葉がとってもキレイ。
▼18 常久寺
雰囲気がすごく良い。
▼19 常久寺
▼20 恵那峡
恵那を訪れた時に、恵那峡もセットで行くことが多いです。天気も良かったので眺めが気持ち良かった。
▼21 栗パフェ・栗ソフト(恵那寿や 観音寺店)
今日も食べてきました。じつは、毎年行ってるんですよね。詳しくは、以下の過去記事などを参考に。
■参考文献
■場所
以上です。