久しぶりに、定光寺方面に行ってきましたので紹介です。
私が惹かれる場所について
「誰もが知ってしまった場所」と「あまり知られていない場所」とがある。私が好きなのは断然、後者である。ブログで記事を書きたいのも、後者。
人が大勢集まって、観光地化してしまった場所は、おそらくそれは私でなくても誰かが紹介してくれる。「私の仕事ではない」と思う。
最初は魅力的に思えた場所でも、少しづつ興味が薄れていく場所もある。
例えば、有名になり過ぎて、大勢人が集まるようになった場所。また、人が集まることになったからそこに変なビジネスが生まれ、その結果、人の手がいろんなところに加えられることになった場所。そういう変化に私は敏感に反応し、かつて好きだった場所から離れるようになる。
そもそも、私は何に惹かれたのか。
おそらく、人の手が不自然に加えられていない、ありのままの姿が私は好きだったんだと思う。古いからダメなんじゃない。古いだけがイイのでもない。意味があるから、オリジナルの形で存在してきたんだと思う。
「お金がないから放置されてきた」のだとしても、放置されてきた年月による変化に大きな意味がある。その意味を無視して「新しくしました、みんなで写真を撮りましょう」というのは何か違う。美しかったものが大事な何かを失う瞬間だと思う。
◇
今日私が訪れたのは、東海自然歩道沿いにある、名もない場所です。森の中。
未舗装の山道を息を切らして駆け上がっていくと、突然、竹林の中に赤いキレイな紅葉が姿を現す。
たぶん、あまり知られていない。ここで人に会ったことがほとんど無い。
ネットで探しても具体的に書いてある記事はなさそう。そもそも、辿り着くまでの道が険しいし、怪しいからね。車で行って、ささっと写真を撮ってきて、スマフォでサクッとSNSで公開できるような、そんななまやさしい場所にはない。だから、私は好きになる。
やっぱり私は「あまり知られていない場所」が好きだ。見つかりにくいのは理由があって、ある覚悟を持ったもの(選ばれたもの)だけが、そこに辿り着けるから、かな。
▼1 定光寺駅
たまたま愛岐トンネル群の一般公開日と重なったため、駅が異常に混んでいた。
私は今日は愛岐トンネルには行かず、東海自然歩道へ直行・直帰。
※過去記事紹介:
・愛岐トンネル群に行ってきた(2014年春)- Sakak's Gadget Blog
・愛岐トンネル群に行ってきた(2013年秋)- Sakak's Gadget Blog
▼2 定光寺駅
普段は無人駅で、電車も1時間に2本、3本なんですよね。今日は、臨時で駅員も配置されており、臨時電車も投入するというJRの力の入れよう。
▼3 定光寺駅
上りから下りを行き来するためのトンネル。ワープトンネルと私は呼ぶ。
▼4 千歳楼(跡)
変わらずの立ち姿。もうそこにあることが当たり前のような存在感。
▼5 東海自然歩道
▼6 東海自然歩道
▼7 東海自然歩道
これが、私の好きな場所。
▼8 東海自然歩道
▼9 東海自然歩道
▼10 東海自然歩道
▼11 東海自然歩道
▼12 定光寺駅
ここから、帰ります。駅のホームが断崖絶壁にある。ロケーションは最高。
今日の写真は、これで終わり。
■参考
昨年の11月末に同じ場所で撮った写真。
紅葉が落ちると、その枯れ葉が絨毯のようになり、また素晴らしい景色を作り出してくれる。今年、もう一度行きたい。
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以上。