Sakak's Gadget Blog

写真をきっかけに、人生や仕事、書くことについて考えたことを書いています。名古屋。

19年ぶりの広島旅 ── 厳島神社で触れた人の温かさと冬の絶景(広島・宮島)

家族3人で広島・宮島を訪れた3日間の旅行記です。

家族で広島市を訪れたのは、19年ぶりでした(尾道鞆の浦は2015年に訪問しています)。私自身、仕事で来たのもおそらく10年ぶりでした。気がつけば、ずいぶんと時間が経っていました。今回は3日間の広島旅行でした。ちょうど大寒波がやってくるタイミングで、体感的には「今年いちばんの寒さ」だったと思いました。それでも不思議と、寒さよりも先に思い出されるのは、人の温かさでした。

交通機関で一緒になった方、神社の方、飲食店や施設のスタッフさん。誰もが自然で優しく、距離の取り方が心地よかったです。旅の満足度は、こういうところで決まるのだなと、改めて感じた1日目の記録です。

行程変更は、結果的に大正解

当初の予定では、

という流れでした。

八丁堀から平和記念公園までは徒歩で移動しました。本町通りやアーケード商店街を抜けて歩く時間も楽しく、地方都市の中心街らしい、落ち着いた雰囲気がとても良かったです。平和記念公園近くの川沿いにあるイタリアン「Caffè Ponte」でジェラートを食べながら、川を進んでいく高速船を眺めていました。

天気予報を見ると、翌日から本格的な寒波が到来する予報でした。「この寒さの中で宮島に行くより、今日のうちに行った方がいいのでは?」そう思い、急遽この船に乗って宮島へ行くことに決めました。

これが、結果的に大成功でした。

暴風の高速船、そして宮島へ

平和記念公園から宮島までは高速船で移動しました。ところがこの日は、想像以上の強風でした。船はかなり揺れ、正直なところ少し怖かったほどです。実際、その後は復路が運休になるほどの風だったそうです。結果論ではありますが、「今日行っておいて本当によかった」と胸をなでおろしました。

宮島に着くと、空気が一気に変わりました。海と山が近く、観光地でありながら、ちゃんと「島の時間」が流れているように感じました。

揚げもみじ、生もみじ、こだわりの珈琲。歩くたびに誘惑があり、ついつい立ち止まってしまいます。

厳島神社と、夕景

厳島神社の境内、そして海に立つ大鳥居。何度か写真や映像で見てきたはずなのに、実際にその場に立つと、やはり特別な圧倒される空気感がありました。

高台にある多宝塔(2025年に修繕完了)からの眺めも素晴らしく、見晴らしが良く、島全体を見渡すことができました。

また、隣接する豊国神社(千畳閣)にも足を運びました。秀吉ゆかりの未完成の美しさが漂う大経堂です。ただし、隣の五重塔は現在、保存修理工事のためシートに覆われています。

メモ:宮島・五重塔の工事について
現在、大規模な屋根の葺き替え工事が行われています。予定では2026年(令和8年)12月20日ごろまで続く見込みだそうです。

そして、厳島神社の夕景。日が傾き、空と海の色がゆっくりと変わっていく時間は、しっかりと記憶に残りました。

宮島から広島市内へ

宮島から広島市内へ戻る頃には、風がさらに強まり、高速船は欠航となりました。切符の払い戻しを受け、フェリーで宮島から宮島口へ渡り、そこからJRに乗って広島市内へ帰路につきました。

忘れられない出来事 ── 床板の隙間に落ちた鍵

今回の旅には、小さなアクシデントがいくつかありました。

ひとつは、夜の商店街で写真を撮っているときに、レンズキャップ(SEL55F18Z)を落として壊してしまったことです。これは「使い込んだ証」として、広島駅前のビックカメラで買い直して解決しました。

けれど、もうひとつは、きっとこの先も忘れない出来事です。

厳島神社を参拝していたときのことでした。妻がおみくじ用の小銭を出そうとした瞬間、手元が狂い、家の鍵を床に落としてしまいました。カラン、という音。一瞬の静寂。鍵はそのまま、社殿の床板の隙間を抜け、下の海へと消えていきました。

正直、頭が真っ白になりました。「終わったかもしれない」と、誰もが思ったはずです。

すぐに神社の方に声をかけると、とても落ち着いた様子で対応してくださいました。周囲にいた参拝客の方々も「大丈夫ですか?」と声をかけてくれ、一緒に様子を気にしてくれました。

結果的に、鍵は無事に救出されました。

そのとき強く感じたのは、「厳島神社という場所の空気」でした。この神社は海の上に建っています。床板には意図的に隙間があり、潮の満ち引きや波の力を逃がす合理的な構造になっています。事故はその構造ゆえに起きましたが、同時にその場にいた人たちの優しさにも、確実に救われました。

旅先でのトラブルは、振り返ってみると不思議と嫌な思い出にはなっていません。あの場にあった空気と、人の温度は、写真以上に記憶に残りました。

1日目のごはん

旅の楽しみ、広島グルメもしっかり堪能しました。

あなごめし うえの(広島三越店)
到着後すぐに向かったため、待ち時間ゼロ。作戦勝ちの美味しさでした。

みっちゃん総本店 八丁堀本店

夜に訪問。20分待ちほどで入店でき、文句なしの「最高」でした。お好み焼きと一緒に食べた「コウネ」(牛の肩バラ肉)も絶品でした。

Caffè Ponte ITALIANO 広島レモンシャーベット

ボリュームたっぷり。爽やかな酸味が旅の疲れを癒してくれました。

使っていたカメラとレンズ

旅の相棒は、いつものセットです。

  • α7Ⅲ + SEL55F18Z
  • iPhone 15 Pro Max

おわりに

19年ぶりの広島。大鳥居の美しさはもちろんですが、あの床板の隙間と、助けてくれた人たちのことを、私はこれからも一緒に思い出すのだと思います。

今回の旅の記事

以上。