■はじめに
続くブログと続かないブログがある。続けられる人と続けられない人という言い方もできる。
続けるために必要なことって何だろうか?ってことを私の経験を交えて書こうと思う。あくまでも、私自身が体験したことであって、誰にでも当てはまるわけではないと思うので、参考程度にしてください。
■私が続かなくなった理由
「続けるために」を説明するために、私が「続かなくなった理由」をお話します。少し、昔の話です。
私は1996年に個人のホームページを作りました。最初の3~4年間くらいがピークで、この期間はかなり派手に遊んでいました。1日に5ページくらいのペースで、ほぼ毎日更新していました。その後2年をかけて徐々にフェードアウトし、2002年に閉じました。全くやる気がなくなりまして。次にやる気になったのは、2010年ってことです。8年という月日が流れていました。
なぜ、続かなくなったのか。
理由はいくつかあります。複合的です。自分自身のライフスタイルの変化という理由もあります。共に暮らす人ができたからとか、自分だけの時間というのが減ったとか、自分の嗜好が変化した(ホームページ作りに飽きた?)とか、細かい理由はいろいろ思いつきます。
でも、今振り返ってみると、ひとつの決定的な理由が思いあたります。自分が「自分を高めることができなかった」「自分を高めようとしていなかった」ことです。必要性に気づくことができませんでした。
ホームページを作っていた20代の私は、おそらくかなり調子にのっていた。読んでくれる人が増えていくたびに、自分が強くなっていく気がしていた。心のどこかで「自分の考え、自分のやっていることは正しい」って思っていた。へんな自信があった(20代ってそういうところがありますよね、良くも悪くも)。
「自分は正しいんだ」と思っていた私は、「新しい刺激を求めること」「自分を高めること」をせず、自分のホームページに「いいね!」と言ってくれる人たちだけと付き合いながら、ホームページを作り続けていったんですね。悪い意味で、ひとりよがりのホームページだったと思います。ダメ出しをしてくれる人は周りにはいなかった。私が意図的に寄せつけなかったのかもしれない。
自分に「いいね!」と言ってくれる人たちは大切です。もちろん。お客様です。ありがたいです。ただ、それに甘んじていてはダメだったんだな、と今は思うんです。自分自身が何らかの刺激を受けながら、自分自身を高めていく、そういうことを意識していく必要があった。
何をするべきだったか?
今に思えば、自分と同じようにホームページを作っている人たちと交流したり、何かの趣味を始めてみたり、本を読みあさったり、旅行に積極的に出かけてみたり、そういうことが必要だったのではないか。とにかく、自分の視野を広げ、自分自信を高めるための刺激になるようなことをするべきだった。そういう自分の生き方や生き様みたいなものが、ホームページにつながっていくなら、続いていったかもしれない。現実は、全くそうはなっていなかった。
そういう理由で、2002年で続かなくなりました。失敗事例です。
■私が続くと思える理由
「はてなブログ」や「flickr」をやって、わかったことがあります。「いいね!」を押してくれるだけじゃない、もっと大きな刺激を受けることができる環境がそこにはあります。
それは、自分と同じようにブログを書いている人とつながっていられること。自分がリスペクトしている人がそこにいて、そういう人と交流ができることです。これは、結果的に自分を高めることができる。逆に、自分が間違った方向に進んでいこうとしている時に、自分で自分の過ちに気づくこともできる。
ブログのうまい人、人気のある記事がかける人というのは「ブログを起用に書ける人」「文章の体裁を整えるのがうまい人」ではないんですよ。その書いている人の魅力そのものなんですよ。私はそう思っています。
つまり、個人ブログとは、その人自身の生き様や、その資質のようなものが露骨に出るメディアであって、自分自身を高めることに日々努力をしている人のブログというのは、やはり面白いし、魅力的だと思うのです。
だから、ブログを続けたいと思うのであれば、自分自身を高めることをやり続けろ、と私は自分に言い聞かせています。いろんなことを体験して、人と話して、見て、聞いて、とにかくいろんなものを吸収して、自分の頭で一生懸命考えて。そうやって、地に足つけて生きて、その結果、出てきたものをブログに書けばいいじゃんか、って思うんですね。私にはそれしかないかな、と。
自分を伸ばす、高める。そういう気持ちとか意識のようなものが、続けるためには必要なんだと、今は思っています。そういう意味で「はてなブログ」って、良い環境は整っていると思いますよ。志の高い人が、たくさんいますから。
以上。
□写真説明
今日は大須界隈をうろついておりました。大須商店街は味があって昔から好きです。
写真1.白林禅寺(名古屋市中区栄)