名古屋から、福岡・大分を回ってきました。
名古屋から小倉・博多へは新幹線、博多から大分へは「特急ゆふいんの森」、大分から小倉は「833系ソニック」と、電車旅を満喫しました。
まずは、最初の目的地(門司港/北九州市門司区)で見つけた中央市場編をお届けします。私は商店街巡りをライフワークとしているわけですが、今まで見た中で、この中央市場は最高でした。今回の旅の中で、もっとも思い出深い場所になりました。
▼1 新神戸で車両を乗り換え
新幹線は、名古屋から「のぞみ(JR東海)」に乗りますが、同じ便で福岡まで直行せずに、新神戸で「みずほ(JR九州)」に乗り換えました。
シートが「みずほ」のほうが広く設計されており、乗り換えは同じホームでできるためロスが少なく、問題なしでした。乗り換え正解でした。
▼2 門司港駅
小倉から約15分で門司港駅に到着。レトロ感ただよう駅舎です。
▼3 門司港レトロ
門司港のベイエリアは、観光地化しています。「門司港レトロ」という名前で、大々的にアピールしている感じ。修学旅行生狙い?という印象のお店もたくさんあり。
お金をかけて作られたレトロという印象でした。レトロというけど、どの建物も新しいし。これは個人的な感覚ですが、本物感がしない。
▼4 門司港レトロ
門司港は「バナナのたたき売りの発祥の地」らしく、こういうのも置いてある。修学旅行生は写真を撮っていましたが・・・こういうのは、私の仕事ではありませんのでスルー(といいつつ、ブログ用に写真は撮ってきましたが)。
▼5 栄町銀天街
門司港レトロは軽くすませて、商店街方面へ移動です。
門司港には商店街や市場がたくさんあって、そこを巡って歩くのが(私は)楽しい。
ここの商店街、道幅が広いんですよね。そのわりにはシャッターを閉めている店も多い。アーケードも雨漏りしている場所もあったし。
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アーケード内の「道幅」について、少し思うところがあります。
「道幅」と「賑い(にぎわい)」はとてもバランスが大事だと思うのですよ。つまり、とても賑わっている商店街で、道幅が広いのはアリ(名古屋で言えば大須商店街のイメージ)。でも、それほど賑わっていない商店街なのに道幅が広いのは、バランスが良くないんですよね。お客さんとお店との距離が大きすぎて、「気持ちの距離が埋まらない」⇒「お客さんが離れていく」という図式になりがちなのかな・・・と想像しています。
ここの栄町銀天街は、今となってはもう少し道幅が狭いほうが良かったのかな・・・と思う。昔は賑わっていた時代があったはずなので、今さら変えられないのだとは思いますが。
▼6 栄町銀天街
今はやっていないお店みたいですが、いろいろシブい。
▼7 栄町銀天街
路地裏とかも、シブい。
▼8 中央市場
ここが、もっとも気に入った場所。ローマ字と英語の組み合わせという統一感のなさとか、本物っぽい。中はもっと凄い。
▼9 中央市場
道幅はせまく、天井も低い。この闇の中に、ステキ空間がある。
▼10 中央市場
道を歩けば、どの店の方ともすぐに会話が始められる距離感。建物の中なので、雨の日でも濡れない。
▼11 中央市場
シャッターを降ろした店が多いけど、それでもとにかく、この建物が私がココに辿り着くまで無くなっていなかったことに「ありがとう」と言いたい。
▼12 中央市場
▼13 中央市場
▼14 中央市場
▼15 中央市場
洋装店ということですが、ご夫婦で服を修理したりしている様子でした。部屋を暗くして、照明の灯りだけで作業をされているようなのですが・・・かなり暗いですよね。それでも、お客さんがコンスタントにやってきていました。服を修理したりサイズ直ししたりする仕事って、今はやってくれるところが少ないですよね。腕のある職人さんなんだろうなあ、と想像します。
▼16 永尾漬物店、中央市場
こちらのお店(永尾漬物店)のおねえさん。「こんにちわ!観光ですか?」って声をかけていただけたので、そこから商店街の話をいろいろ聞かせてもらいました。
・大型スーパーに勝つとか負けるとか、そういう気持ちはない
・商店街の店は、作っている人・売っている人の顔が見える良さがある
・売っているものにこだわりがある。国産野菜、出来る限り地元の野菜を選んで漬物を作っている
お話をさせていただき、すごく共感しました。商店街や市場の役割というのは確実にあって、「安さや量」だけではない何かがそこにあるんだよなあ、と思うんです。
その良さをもっとアピールして、大型スーパーとこういう店とが共存・共生できる時代が来ると良いなあと個人的には思います。かなり難しいとは思うんですが。
▼17 永尾漬物店、中央市場
▼18 中央市場
商店街の中のいろんな場所に貼られたこのメッセージは、上で紹介した「永尾漬物店」のおねえさん直筆のものらしいです。すごく気に入りました。温かい気持ちになります。写真を撮ってきたので紹介します。
▼19 中央市場
▼20 中央市場
▼21 中央市場
「カレーショップひぐち」。フランダースの犬が目印。スペッシャルカレーとか、このメニュー名にも惹かれます。この店にも、また一つのドラマがある気がします。
■まとめ
門司港に行ったら、栄町商店街・中央市場へ行くといい。そこには本物のレトロがある。
以上。