初めて「レンズ交換式カメラ(一眼レフ/ミラーレス)」を買おうとしている人にもわかるような、やさしい表現にしようと思っています。自分自身、カメラ機材には詳しくないので「やさしい表現でしか書けない」という理由もあるのですが(苦笑)。
私が使ったレンズ交換式カメラは、2011年9月(SONY NEX-5N)、2013年3月(NIKON D7000)、2013年11月(SONY α7)の3台で、計26、000枚くらいの写真を撮ったようです。「使っていく過程で気づいたこと」や「カメラを買う前にこういうことを調べておけば良かった」等があり、まとめてみます。
「いつ買うか」「何を買うか」「何を参考にするか」という3点に分けて書きすすめます。
いつ買うか
OLYMPUS OM-D E-M5で2年間で1万枚写真をとって分かったこと - karaage. [からあげ]
この記事を書こうと思ったキッカケとなる、からあげさん(id:karaage)の記事です。いつ買うか、の答えが、この記事の文末の「まとめ」に書かれています。
迷っている人はすぐ買いましょう。欲しいときが買いどきです。今では発売当初よりだいぶ価格も下がっていますが、私は全然損したと思っていません。だって、その分多くの写真をOM-D E-M5で撮れましたからね、プライスレス!
本当にそのとおりです。カメラの価格はどんどん下がります。大量生産の機械モノですから当然です。けれど、カメラを持っていたからこそ撮れた景色、風景、決定的瞬間というものがきっとあるはずなんです。カメラ購入を先延ばしにしたことで、失った体験というものがあるはずなんです。
特に、「カメラという機材が欲しい」というよりも「カメラを買ったら、あの場所に撮りに行きたい、アレを撮りたい、あの人を撮りたい」などと、その後のカメラライフを具体的にイメージしている人ほど、さっさと買って欲しいと思います。
ちなみに私の場合の話ですが、新しくカメラやレンズを買ったら、その日のうちに撮りに行きます。お金を払った店のレジの横で、箱からカメラやレンズを出して、店から出るときにはシャッターを構えているくらいな勢いです。だって、写真を撮るために買ったんだから。カメラ機材を手に入れたかったんじゃなくて、そのカメラで撮れる写真を手に入れたかったから。だから、欲しいと思えば、さっさと買って、さっさと撮る。これが私のスタンスです。
何を買うか
1台目は迷うと思います。何を買えばいいか、よくわからないと思うので。でも2台目は2台目で、逆に知識がついちゃった後なので迷う。3台目なんて気が狂いそうなくらい迷いますね。「今まで買ったレンズはどうするんだ問題」とか、「家にカメラが2台もあるのにまた買うとか気が狂ってるの?問題」とか。最終的に家族を巻き込むくらいの勢いになります(笑)。
とりあえず、買う時に考えるポイントを3点上げると、以下です。
(1)ズームレンズor単焦点レンズ
ボディとズームレンズ(キット)という組み合わせで販売している製品が多いと思います。でも、レンズ交換式カメラをよく使っている人達の話を聞いてみるとわかるのですが、最終的に「ボディ+明るい単焦点レンズ(2~3本)」ということに落ち着く場合が多い。私もそうなりました。そういう最終イメージを頭にいれておくと、買い方も少し違ってくるかもしれません。
例えば、最初からズームレンズキットはやめて、ボディと明るい単焦点レンズのキット、もしくは、ボディと単焦点レンズをそれぞれ単品で買うなどの方法があります。多少割高になったとしても、長く使えそう。とくに、2台目のカメラなら、そういう買い方もアリだと思います。
(2)レンズのラインナップと価格を調べてからボディを決める
どこのメーカーのカメラにしようとか、性能はどうか、とか、どうしてもボディに目がいっちゃうと思うのですが、レンズのバリエーションにも最初から目を向けると良いかもしれません。けっきょく最後に残るのは、レンズ資産ですから。
カメラ野郎はレンズを抱えて生きていくんだと思っています(笑)。レンズ命。ボディーは買い換える時に売り払うけど、レンズは活かせることが多いから。仮に他社メーカーのカメラに乗り換えても、アダプタを使えば別のボディにも載せ替えられるという技もあるので。きっと、お気に入りレンズは一生手元に残していくんだと思う。そう考えると、初めてレンズ交換式カメラを買う方も、レンズは一生モンという視点で考えて、検討しているカメラメーカーのレンズのラインナップと価格を先に見ておくことはオススメです。
私は、最初にNEX-5Nというミラーレスを買ったのですが、(良いこともたくさんありましたが)やや残念だったのは、純正の単焦点レンズが高価でなかなか手が出せないこと(人気の単焦点レンズはボディよりも高価だったりする)。カメラを買った後でどう楽しむかというと「レンズを少しづつ買い増していく」ことにあるのだと思っています。そういう楽しみ方をする前提で考えると「レンズが買いやすいボディ」というのはすごく重要です。
からあげさんの紹介していたOM-D E-M5ですが、紹介していたレンズの価格なども見せてもらったのですが、SONYレンズよりもお手軽に手に入れられそうで、羨ましい感じです。こういうことが最初からわかっていたら、選ぶボディもまた違うものになるなあ、と思いました。
(3)ファインダの有無
NEX-5Nでもっとも残念だったのは、ファインダがオプションだったこと。後で知ったのですが、ファインダのオプションが3万5千円近くすること(amazonでも2万5千円くらい)。ここが最終的に我慢できなくて、NIKONに手を出したり、その後、α7を買ったりしました。それくらいファインダというのは大事な部位です。写真を撮る際の、没入感が全然違います。写真を撮るという体験自体の質が確実に上がります!
写真を撮ることが好き、あるいは好きになりそうな人なら、(光学でもEVFでもどちらでもいいので)ファインダがちゃんと付いているかを気にして欲しいです。
何を参考にするか
これも、からあげさんの記事のコメント欄にすごく良いヒントが書いてあります。
OLYMPUS OM-D E-M5で2年間で1万枚写真をとって分かったこと - karaage. [からあげ]
世に溢れているレビュの大半って、ちょこっと使っただけで書かれているものが多くて、一年くらい使った人にもっとたくさんレビュを書いて欲しいなと思います。
カメラのレビュー記事って、やっぱりファーストインプレッションが多いと思うんですね。とくに新製品を狙っていると、必然的にそうなると思う。でも、本当は1年とか、じっくり使い込んだ人が、ぼやいたり、褒めたり、つぶやいたり、そういう(使い込んだからこそわかる)生の声がすごく参考になるんですよね。
そこで、ブログですね。はてなブログにはカメラにこだわって使っている人がたくさんいますので、その方達の声がすごく参考になると思います!
まとめ
短くまとめようと思いながらも、つい長くなってしまいました。要点は以下の3つでした。
・「欲しい」ではなく「撮りに行きたい」と思う人ほど、さっさと買おう
・レンズを買い増していくイメージをつけてからボディを選ぼう
・ファインダは必須
最後に、私の使っているカメラとレンズを並べて終わりにします。
▼2011/9 「SONY NEX-5ND」
- E 16mm F2.8 SEL16F28
- E 18-55mm F3.5-5.6 OSS SEL1855
- VCL-ECF1(E16mm F2.8用フィッシュアイコンバーター)
- SIGMA 19mm F2.8 DN
- SIGMA 30mm F2.8 DN
- SIGMA 60mm F2.8 DN
▼2013/3 「NIKON D7000」
▼2013/5 「MINOLTA MC/MD ROKKOR+NEXアダプタ」
- MINOLTA MC ROKKOR-PG 50mm F1.4
- MINOLTA MC ROKKOR-PF 50mm F1.7
- MINOLTA MD ROKKOR 50mm F1.4
- MINOLTA MD W.ROKKOR 35mm F2.8
- MINOLTA MD W.ROKKOR 28mm F2.8
- その他、いろいろ
▼2013/11 「SONY α7」
- Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA SEL35F28Z
- Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SEL55F18Z
- FE 28mm F2 SEL28F20
- 85mm F2.8 SAM SAL85F28
- FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS SEL2870
以上。