家族で知多半島(愛知県)に来たついでに、海沿いをドライブしました。
我々のような家族連れは例外として、真冬の海岸にわざわざやってくる人は2パターンあるように思う。
1つは、身も心も温かさMAXな「付き合い始めのカップル」。
もう1つは、なんらかの事情により「一人になって考えてみたくなった人」。
私自身、どちらの経験もありますけれども(苦笑)、よりドラマを感じるのは後者のほうです。
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最後に立ち寄った「(常滑の)りんくうビーチ」で、1人で海を見つめて佇む女性に出会いました。ここは、空港のすぐそば。車でしか近づけないビーチです。空港でなんらかの出来事があり、そのあとで、誰もいない真冬のビーチに立ち寄ったのでしょうか。
私の、カメラを持つ手が凍るように冷たくなっていく程の気温です。冷たく強い風がどんどん体温を奪っていきます。そんな環境の中で、彼女は何を思い、離陸していく飛行機を見つめ続けていたのか。
何があったかなんて知る由もないけれど、私はその背中を見つめながら、冬の海だけが持つ魅力をあらためて感じていました。
冬の海には、ドラマがある。
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・小野浦海岸/愛知県美浜町
・豊浜海岸/愛知県南知多町
・りんくうビーチ/愛知県常滑市
以上。