・浅野祥雲のコンクリ像をどう捉えるか
五色園のコンクリ像の役割としては「パーク内の人形」という立ち位置なのだと思います。
ですが、個人的には、これが「浅野祥雲が手がけたコンクリ像である」とわかった瞬間から、人形から「作品・アート」という捉え方に変わりました。
その作品の味を噛み締めながら、写真を撮ってきました。
・案内図
一度に全部をなめるように回ろうとすると、途中で飽きちゃうかもしれない。五色園訪問が2回目以降になる方は、お気に入りコンクリ像をめがけて、ピンポイントでじっくり回るのも良いかもしれません。今回は、入り口から入って左から時計回りのコース(3箇所)を紹介します。
・エピソード:板敷山弁円狙撃
今日、一番のお気入りはココ。
山の斜面に、親鸞上人ご一行。それを山上から狙う山伏の弁円一味。山(ほぼ森の中)の斜面にコンクリ像が立ち並ぶ姿はかなりクオリティが高いですよ。ロケーションが最高です。
偶然、同じ時間帯に、散策に来ていた夫婦の方に遭遇。なかなか人に会う場所ではないので、一瞬ドキッとしますね。そもそも、コンクリ像の高さ(2mくらい)と、人の背の高さが近いので、森のなかで見かけた時に「人」なのか「コンクリ像」なのかがすぐに判断できないから、けっこう緊張感があるんですよね。
誰かいるのかな・・・と思っていたらコンクリ像だったり、風で木々が触れ合う音だったり。コンクリ像かな・・・と思っていたら、人だったりの繰り返しです。面白いでしょ?面白くない?(笑)
じゃじゃーん、弁円一味が登場。
下の写真のコンクリ像、ああ、こういう人会ったことあるよね・・・というお顔立ち。このユニークな表情が、浅野祥雲コンクリ像の特徴でもあり魅力。
近くに廃墟となった建物?があり。
・羅漢
車道から一本入った森の中に、ひっそりと佇む羅漢像。まるで何かを訴えかけているような、そんな緊張感を漂わせていた。案内図にも載っていない像。ここはぜひチェックしたい場所です。
・六角堂
普段は中をみることができませんが、見学希望は寺務所に問い合わせできるとのこと。
・エピソード:箱根権現御饗応
この場所もロケーションが良いです。丘の上、鳥居、コンクリ像の目力。いろいろ見どころあり。
・感想
「板敷山弁円狙撃」も「箱根権現御饗応」も、初めて見たんですよね。ともに、ロケーションも、像の数のバランスも、すごく良くてお気に入りのエピソードになりました。
五色園の案内図でいうと、時計回りで回るパターンが多いと思うのですが(かつての自分もそうでした)、2回目以降の方は、逆回り(反時計回り)などで回ってみると、新たな風景に出会えたりして楽しめそうですよ。敷地が広いため、だいたい2時間、3時間コースになるのですが、おそらく後半は集中力が切れます。集中力の高いうちに、もっとも訪れたいエピソードにアクセスするのが良さそうです。
・関連する過去記事
以上。