■適性はやってみてあとからわかるもの
このエントリーの一番最後に出てくる内田氏の言葉を読みながら、なぜか(就活とか関係なく)ブログのことを思い浮かべていた。
以下、一部記事抜粋。
皆さんは就職を考え始めた、『自分に何が向いているのか』『自分は何がしたいのか』と考えたと思います。でも、それが大間違い。自分がどんな仕事に適性があるかなんて、誰にも分からないからです。適性というのはやってみて、あとからわかる。
僕が無職で、頼まれ仕事だけで暮していた頃に気づいたことがあります。それは僕に仕事を頼んでくる人の方が僕の能力や適性について僕以上によくわかっているということ。向こうは僕にならそれができると思うから頼んでくるわけです。だから、頼まれた仕事は何でもやりました。経験のないことでも二つ返事でやりました。
他者に呼ばれること、calling には『天職』という意味もあります。自分のすべき仕事は自分でみつけるのではありません。仕事の方が呼びに来るのです。もしあなたを呼んでいる声がまだ聞こえないのであれば、とりあえず『猫の手も借りたいくらいに人手を求めています』という現場を探して、そこで働いてみてください。とりあえず呼び声が聞こえない就活生は全員被災地のボランティアに行けばいいんじゃないですか。
「適正というのはやってみて、あとからわかる」これ、本当にそうだと思う。そして、これは仕事に限らず、すべてのことに言えるかも。
自分のこと(良いところ/悪いところ)って、じつは自分でわかっていない。特に、やってみたことがないことについては、本当にわからない。誰かに教えてもらって気づかされることがほとんど。自分が誰かにどう思われているかって、じつはすごく知りたい情報なんだよね。
■ブログが気づかせてくれるもの
ブログっていうサービスが面白いと思うポイントがここにあると思う。
ブログって、何でもいいから書いてみると、意外な部分に意外なリアクションがきたりしませんか?ものすごく気合を入れて書いたエントリーが意外と低いリアクションだったのに、肩の力を抜いてすーっと書いたエントリーがウケたり。
それだけ自分の適性について、自分ではわかってないってことですね。それに気づかせてくれるだけでも十分面白い。これって、現実社会で生きていて、なかなか味わう機会がないからね。
■四の五の言わずにやってみる
「ブログって何なの?何を書けばいいの?」ってたまに聞かれるんだけど、正直に言って回答に困りますね。一言での説明はムリだし。ブログの魅力って、「日記がインターネットで書けます、はいおしまい」っていうことではないんですよね。
「書く前の緊張感」と、「書いた後の達成感」と、「書いた後のリアクションから気づかされる事」と、そんなことを通じて得られる「ほんの少しの自信」と。これらすべてが魅力の要素で、これらはブログを書いてみて、感じてみないとわからない。
ブログというサービスが「やってみると意外と面白い」というのはこういう要素に気づいた人のコメントなんだと思う。
少しでも興味を持った人が近くにいたら、「四の五の言わずにやっちゃいなっ!」って言っておきましょう(笑)。
以上。