ネットの世界とリアルの世界。
どちらにも世界があり、どちらにも自分がいて、行ったり来たりすることが当たり前だと思っていた。それぞれは独立しているもんだ、というのが私の感覚だ。
それが、SNSが始まって、Facebookを使う人が増え始めると「ネットもリアルも区別がないほうが健全だよね?おかしな問題が起きたり、おかしなことを言う人がいなくなるよね?」という雰囲気が出てきた。
必要悪という言葉を思い出してほしい。
「おかしな問題」が起きたり、「おかしなことを言う人」がいることが、おそらく面白さであったり魅力であったり、そういう気がしてならない。
けっして「表」ではない、「裏」の世界。ネットの「裏としての役割」を無くしてはいけないし、おそらく無くならない。
ネットの面白さの本質は、例えば、2chであったり、はてな匿名ダイアリーであったり、ああいうところにこそ、転がっているのだと私は思っている。匿名上等!ってことだ。
ネットの世界にリアルをどう持ち込むか。
Facebookだけを叩くつもりは全くない。あれは1つのトライだった。意味はあった。何が起きるか、よくわかった。なんとなく「町内会の集まり」みたいな感じになった。町内会の集まりに積極的な人達が、そこにとどまるだろう。
ネットの世界とリアルの世界。
これから、その2つの世界を行き来するパイプは増えていくだろう。
ただし、ネットの「悪」だとか「毒」の魅力を無視したサービスは成功しない。
魅力のあるネットサービスはキレイゴトからは生まれない。「悪」や「毒」をどれくらい許容するか、そこにかかっている。
以上。