■忘れたいもの
「このことは早く忘れたい!」と思うものほど忘れられない。休みの日は仕事のことを忘れるためのスイッチがあればいいのに、と思う。大事なモノを誰かに傷をつけられてしまった時も、くよくよしても仕方がないので早く忘れたいと思う。でも忘れようとすればするほど忘れられない。
■忘れたくないもの
今年の夏、旅行で沖縄に少し長めに滞在した。その時に見た夕焼けがとても印象的だった。綺麗とか美しいとかだけではなくて、息を飲むというか。自然と向かい合うことができた時間だった。
その時に気づいたのは「時間」がゆっくりと流れていたことだった。時間が一瞬止まっているのかと錯覚を起こしそうなくらい。音もほぼ無音。私はひたすらシャッターを押していた。
あの時の感覚は忘れられないし、忘れたくない。
■時間に追われない何か
「忘れたい/忘れたくない」ということと「時間」とはリンクしているような気がする。
時間に追われて日々を暮らしていれば、見聞きしたこと・感じたことが次々に流れていき、記憶から消えていく。忘れたいものだけを残して、どんどん忘れていく。
「どうやって忘れるか」「どうやって忘れないようにするか」ではなくて、「時間に追われないようにするにはどうすればいいか」だと思い始めている。
沖縄で夕焼けを見た時のように、ある一つのことに夢中になること・集中することは、必要かもしれない。そういう時間を持つこと。時間に追われるのではなく、時間を自分でコントロールできることが理想。
インターネットでつながり続けて生活していては、時間に追われて暮らすことになりそう。
もっとシンプルに生きたい。不要な情報は遮断する。時間に追われずに、時間を止めるくらいの体験・経験を多く持ちたい。
それが、2012年に感じたこと。忘れたくないこと。それを気づかせてくれた、写真という「遊び」に感謝。私のブログや写真にリアクションしてくれた皆様に感謝。
以上。