私はここ最近、写真のRAW現象という作業がとても好きになっていて、そのことについて書こうと思います。RAW現像って何?って方は、解説している記事がネットにたくさん置いてあるのでググってください。
今週のお題「好きな街」ということだったので、最近、RAW現象をやり直した「好きな街」の写真を集めてみました。
なぜRAW現像するか?
あくまでも私の撮影スタイルについて書きますね。これがベストとかそういうことではなくて。
理由1:撮影中はカメラ操作を最小限にしたいから
私の場合、撮影中は「構図」と「絞り」だけを考えてます。カメラ操作は絞りのダイヤルを回すだけ。単焦点レンズしか使わないのでズームリングを回すこともない。「絞り」「ピント合わせ」以外のカメラ操作は基本的にしないことにしています。ファインダーから目を離さずにすべて完結する。そうすることで、撮影することに集中できる。
写真の味付け(ホワイトバランスとか、なんとかモードとか)はどうするか?ってことなんですが、それをカメラ操作でやらせない。RAW現像で全部やっています。
構図と絞りという、後から変更できないものを撮影時に集中し、変更可能な味付けの部分をRAW現像にまかせる。そういうスタイルでデジタル写真を撮りたいのでRAW現像をやってます。
理由2:RAW現像の作業そのものが楽しい
RAW現像って、自分の写真を1枚1枚眺めながら、じっくり脳内のイメージにデータを近づけていく作業なんですが、これがけっこうクセになるんですよ。
旅先の写真が多いのですが、何ヶ月もたった過去の旅の思い出が、現像をすることで宿ってくる感触があるんです。1枚1枚の写真をじっくり眺める作業そのものが、そういう気分にさせるんでしょうね。
じつは、今日一番お伝えしたかったのが、これなんです。RAW現像は面倒な作業じゃない。作業そのものが、あえて何度もやりたくなるという、そんなお楽しみの時間なんです。そう思えてくると、写真ライフが楽しくなりますよ。
最近、ここ1年くらいに撮った写真をもう一度現像してみようと思って、RAWデータをバックアップから引っ張り出してきたんですね。
そしたら、現像のテクニックも変化しているので、以前とは微妙にイメージの違う写真ができあがってくるんです。同じデータを元にしているのにずいぶん違うなあと思うこともあって。ああ、こっちのほうが良いなあ、なんて自分で納得したり。
以前は(ディスクの容量も有限なので)古いRAWデータは現像後に古いものから順に消していたんですけど、今はディスクを増設するなりして永久に保管していくことにしています。後から振り返って現像し直せるってデジタルならではの楽しみ方だと思いますしね。
現像ソフト
Lightroomです。カメラを買った時に付属しているソフトでも現像できますが・・・個人的にはLightroomが使いやすいと思ってます。特別な勉強しなくてもなんとなく使えるという意味で。性能やインタフェースのわかりやすさが良いと思います。
Adobe Photoshop Lightroom 6 日本語版 Windows/Macintosh版
- 出版社/メーカー: アドビシステムズ
- 発売日: 2015/04/28
- メディア: DVD-ROM
- この商品を含むブログを見る
Lightroomのプリセット
Lightroomを使うにあたり、プリセットを試してみる手があります。無料のものもたくさんあります。
私が試したことのあるプリセットのリンクを貼っておきます。この手の無料プリセットの一部を使ったりしています。プリセットを適用した後で、自分好みにパラメータ調整(以下に記述)をかけていたりします。
以下2つが自分には良さそうでした。
(1)Free Vibrant Landscape Lightroom Preset
(2)Lanscape | Free Lightroom Preset by Contrastly
Sony用のKodak GOLD100プリセットにはよくお世話になっています。
メールアドレス登録するとフリープリセットが入手できる。試しました。
Lightroomのパラメータ調整
主に調整しているパラメータは以下の箇所です。適当にいじりながら覚えました。誰かに教えてもらったり、本を読んで勉強したわけではないんですけど、それでもなんとかなると思います。設定を変えたらどうなるか?が視覚的にすぐにわかるからです。
あくまでも、私がよく触っているパラメータ、ということでご参考まで。
大げさな色味にならないように気をつけています。簡単にいうと、①レンズプロファイル当てる⇒②水平を取る⇒③主に空の色を確認しながらハイライトを調整⇒④露出とシャドウと黒レベルをバランス取りながら調整という感じです。
- プロファイル補正を使用
- 水平方向
- 色温度
- 露出
- ハイライト
- シャドウ
- 白レベル
- 黒レベル
過去の旅の写真をRAW現像し直してみた
旅から帰って来た直後に現像してブログ化しているんですが、ずいぶん時間をあけてあらためて現像すると、今の時点での自分の好みの写真が新たに生まれてくる感覚を味わうことができました。RAW現像が、楽しいです。
八幡掘、近江八幡
江ノ電・鎌倉高校前駅
江ノ島
尾道
鞆の浦
京都
まとめ
「RAW現像している時間」も含めて、デジタル写真ライフなんじゃないかと思っています。それを撮影時にカメラ設定でやってしまうか、あとからじっくりパソコンで現像するかの違いです。各自の写真ライフスタイルに合った方法を選べば良いだけであり、どちらが正解とかそういう話ではありません。私は後からじっくりパソコンでやりたいし、そもそもRAW現像を楽しんでやっています、って話です。
フィルムの写真だって、現像したりプリントしたりする作業は、好きな人にとっては楽しいプロセスの一つだと思うんですよね。自分が楽しめるやり方が見つけられると、より写真ライフが充実してくると思います。
言及していただいた記事
以上。