Sakak's Gadget Blog

商店街、街並み、旅先で出会った瞬間を夢中になって撮っています。名古屋。

【雑記】自分の偏りや誤りを正せるか

train_3

電車に乗ると、必ずつり革広告を見る。けっこう好きなんだ。駅のホームに貼ってある大型の広告も好き。

 

ネットから得られる「情報」は、基本的にジャンルが偏っていると割り切っている。自分が欲しい情報を自分の意志で選んで取り込んでいるからだ(プル型)。だから、ときどき、その偏りを補正するための、フラットな情報が欲しくなる。このつり革広告もその1つだし、新聞も読むし、テレビも少し見る。

トム・クルーズの「マイノリティ・レポート」という好きな映画がある。あの映画に、街を歩くと、その個人に適した広告が表示される(虹彩認証とデジタルサイネージ)という描写が出てきた。あの映画を見た時は「将来はああいう時代が来るんだな」と納得したが、今はそうならないで欲しいと願う。自分の視野がますます狭くなってしまう。

 

koukoku

自分が見えている世界だけで、考えを閉じたりしたくない。ネットで手に入れた情報だけで、公正で冷静な判断をすることは、じつは非常に難しいのだ。情報量が日々激増しているこれからの時代では、ますます難しくなるだろう。スマートフォンを一日中眺めて暮らして、何をどう正せというのだ。ネットの世界は、自分の意見や考えを「そうだ!そうだ!お前の考えが正しいんだ!」と掻き立てる情報で溢れているのだ。

 

これからますます大事になることは、「どうすれば自分の偏りや誤った認識を正せるか」だ。「どうやって情報を素早く大量に手に入れるか」ではない。

 

子供に、どの段階でスマートフォンや携帯電話を与えるかは、議論の余地があると思う。もっともっと議論すべきだと思う。そして最終的に子供へ伝えるべきなのは「情報への接し方」についてだ。機械の使い方でもないし、使う時間を制約することでもない。

 

そのためには、親世代が、情報の接し方について、自分の考えをきちんと次世代の子供たちに示さなくてはならない。親世代がスマートフォン依存、ネット中毒、SNS疲れになっていてはお話にならない。

 

■関連する過去記事

【ブログ論】自分に見えている世界、見えていない世界

以上。