Sakak's Gadget Blog

商店街、街並み、旅先で出会った瞬間を夢中になって撮っています。名古屋。

【ガジェット】人間の脳はそんなに賢くないのにね

tulip_2

Google Glassのスペック発表──500万画素カメラや12Gバイトのストレージを搭載 - ITmedia

グーグルグラス(Google Glass)が引き起こすプライバシー侵害が心配だ(瀧口範子):PC Online

いよいよ、ウェアラブルコンピュータが出てくるんですかね。メガネ型のスマートフォンみたいなもの。ヘッドマウントディスプレイ上にニュースやお知らせメールやSNSの投稿や、そんなものを見せてくれるんでしょうか。

 

正直に言って、このメガネが我々の生活に浸透してくるとは全く思えません。特殊な職業の人(バスやトラックの運転手さん、飛行機のパイロット、手術中のお医者さんなど)には、道具の1つとして効果はあるかもしれません。でも、いわゆるスマートフォンのような、一般人が娯楽の延長で使う目的のガジェットとしては、電話機の延長線上のような広がりにはならないでしょう。

 

上にリンクを張った瀧口さんの記事が指摘するようにプライバシーの問題がもちろんあります。それもあるけど、それ以前に、そもそも常にコンピュータを見続けるってどうよ?いつ、頭を休ませてあげるつもりなわけ?って私は思うんですよね。

 

私がはっきり自覚していることがあるんだけど、1日の中で脳が最も充実しているのは、通勤や移動の時間、家族と食事の時間、寝る前の時間とか、風呂の時間。これ全部、コンピュータやスマートフォンの画面を見ていない時間帯ね。ぼーっとしている時間。

 

こういう時が、もっとも脳が充実していて、リラックスしていて、そういう時に良質なアイデアが生まれてる。仕事のヒントとか、ブログのネタとか、自分が今、やるべきこと、とか。忘れ物を思い出したり、とか。

 

最近、通勤中のラジオも、通勤中に音楽を聴くこともやめた。目や耳から自然に入ってくるものを、自然に脳に取り込んでいたいから。ぼーっとできる状況を作っておきたいんですよ。そうやって、脳に入っているものを開けてあげると、脳が活性化してきて、本来、考えるべきことを考え始める。本当に考えたかったことというのは、脳に自然に入ってくるんだよね。場所さえ開けてあげれば。

 

人間の脳はそんなに賢くないよね。情報を常に与え続けていたら、どんどん考えなくなるよね。

 

tulip_1

カメラで歩行者検知して、横断歩道の青信号時間の長さを自動調整する交通信号機。静岡県

このニュースは軽く衝撃的でした。なにが衝撃かっていうと、こんなこともまだできていなかったんだよな、っていう事実に。センサとカメラつけて制御すればいいだけだよね。これをすれば、横断歩道を渡り切る前に信号が変わっちゃって、お年寄りが事故に巻き込まれるのを防げる可能性があるんだよね?

 

さっさとやろうよ!!!!

 

痛ましい交通事故をニュースで目にすると、その度に、どうすればこういうことを防げるのか、考える。ITがこれだけ進化、進歩しているのに、もっと何かできないのか、と。

 

本当にやるべきことは、もっともっとたくさんある。原発事故の収束の話もそうだし、交通事故を無くしていくために車を変えていく、道・街の作りを変えていく、歩行者と自転車と自動車の棲み分けとか、そういう話もそう。

 

そういう話がなかなか進まないなかで、スマートフォンとかウェアラブルコンピュータとかで、わーわー騒いで、未来だなんだって言っているわけだけど、そういうことよりもっと先にやらないといけないこと、あるよね?と強く思う。

 

人間の能力の限界みたいなものが、ここにきてやっとわかってきてる。気づきはじめている人は、もうわかってきている。道具やツールだけが異様に発達しても、もう、人間はうまく使いこなせない。

 

個人レベルの話で言えば「自分で取捨選択して、必要なものだけ使いましょう」っていう結論で良いんだけど、なんとなくモヤモヤする。だから、今日はブログに書いてみました。

 

以上。

 

■過去の関連記事

▼【Diary】頭を休ませた時にアイデアは生まれる