オールドレンズシリーズが続きます。
前回の愛知県瀬戸市の商店街に続き、同じ瀬戸市内の「窯垣の小径」というところへ、カメラを持たせた息子といっしょに行ってきました。
窯垣の小径とは
「窯垣(かまがき)」というのは、窯道具を積み上げて作った塀や石垣の呼称で、全国でも瀬戸しか見られない景色だそうです。窯垣をつないだ約400mの細く曲がりくねった坂の多い路地が「窯垣の小径」です。生活道路になっている道なので、人工的に作られた感がなく、私は大好きです。
カメラを持って初めてここを訪れた数年前から気に入っていて、カメラやレンズが変わるタイミングなどで訪れることが多いです。フォトジェニックな場所ってことですね。
使っていたオールドレンズ
前回に引き続き、ROKKORレンズです。マニュアルフォーカスにはだいぶ慣れているものの、子供の動きが少し早いのでそこは私の頑張りどころですね。
α7+MINOLTA MD ROKKOR,50/F1.4
初めてのカメラを手にした時
今日は、息子(小2)にコンパクトカメラを持たせて出かけました。ちなみに、彼がカメラを手にしたのは、人生で今日が初めて。相当楽しかったようで「また写真を撮りに行きたい」と行ってました。そんな彼の気持ちの変化が、今日の私の最大の収穫かも。
息子には「シャッターボタンの位置」「撮った写真を確認する方法」だけを伝えました。「あとは好きなものを好きなだけ撮って良い」としか言ってないんですが、勝手に撮りたいものを見つけてどんどん撮り進んでいくんですね。写欲が凄い。こっちが驚くほど。
私は私で撮りたい被写体があるので、別なところで撮っていたり。気がついたらフォトウォークイベント状態?(笑)たまに私を見かけると、撃ち合い?とか。
カメラを初めて触る子供がこんなにも写真を撮ることに引きこまれている様は驚きでしたね。もちろん嬉しかったですけどね。
「案内看板とか標識は全部撮る!」と言って、撮ってましたね。面白い。
最終的に滞在時間は1時間半くらいでしたけど、息子の撮った枚数が160枚程度あって、びっくり。私より多くシャッターを切っていたんですよね。
・窯垣の小径ギャラリー
江戸時代に建てられた旧窯元の屋敷を利用したギャラリー。陶芸作品が展示されていたりします。この屋敷がものすごく良い雰囲気良いので中に入ることをオススメしたい。
窯垣の小径ギャラリーを後にして、窯垣の小径を続けて歩きます。
この下の写真の角度は、観光ガイドによく使われています。
洞本業窯
本業窯は登り窯の一種で、本業製品(陶器)を焼成する窯として、江戸時代後期から使用されているそうです。市指定有形文化財とのこと。ここも非常に魅力的な場所です。
早川商店(駄菓子屋さん)
ここの駄菓子屋さん(早川商店のおばあちゃん)が、私と息子のお気に入りです。
2年前の夏にも、このおばあちゃんのことを記事で書きました。
久しぶりにお会いしましたが、元気で良かった。こういう店は無くなってほしくない。
早川のおばあちゃん、86歳だそうです。おばあちゃんが生まれた年に、この駄菓子屋さんを開業したそうですよ。近所にはもう小さい子供がいなくなったので、今は遠方から観光でやってくる子供さん相手の商売になっているそうです。
また息子を連れて、来ようと思います。
息子のコンパクトカメラの写真はどうなったか
この下の写真が、すべて息子が撮影したコンパクトカメラの写真です。
最初に教えた時にカメラの持ち方も危うい感じでしたし、手ブレ連発で何が何だかわからない写真を量産するのかな?って勝手に思っていました。それでも楽しそうでしたし、別に結果はどうでもいいかな、と思っていたんですけど。
家に帰ってから、家族で写真を眺めてみてびっくり。1枚1枚の写真の意図がハッキリしていることにまず驚くし、水平が取れているし、ブレてもいない。
目線が低いことで、大人が見た時に新鮮な構図の写真も多いし、なにより好きだと思うものにまっすぐ突き進んでいくという、その真っ直ぐさが写真に出ている。
写真のことなど何一つ教えたことなどないのにね・・・写真を撮ることって、我々が思っている以上に本能的なものなのかもしれませんね。だって、初めてカメラを使う子供には、テクニックなんて何一つないはずなのだから。
窯垣の小径は良いところ
窯垣の小径は、めちゃめちゃ雰囲気のある良いところです。瀬戸市の観光地の一つになっているのでしょうけど、もっともっとその良さが知られても良いんじゃないかな、と思いますけどね。とくに写真を撮るのが好きな人にはオススメしたい場所です。
以上。