あの時、もっと相手の話を聞こうとしていれば。
あの時、もっとこうしていれば。
あの時、もっと・・・
そう思うことが、振り返るといろいろある。
相手が異性である前に、1人の「人」として、自分はどう見ていたのか。何もなかったんじゃないか。一番悔しいと思うのは、相手の「人となり」を本当の意味で理解する前に、結論を出してしまったこと。しかも、一方的に。
長い人生の中で、深く知り合い、思いを語り合い、泣き笑いを共にする相手と出会えるチャンスなんて、本当に数えるほどしかないんだよね。「奇跡みたいな偶然で出会った」とかいうけど、出会い方はどうでもよくて、つながった相手と「人」としてきちんと向きあえるかどうかってことなんじゃないかな。私はそれができなかった。
それが、たった1度のチャンスであったとしても、きちんと向き合ってわかりあえた人は、かけがえのない何かを手に入れるんじゃないかと思うんだ。出会いの奇跡にうぬぼれることなく、ちゃんと心通じ合えた人には。
いろいろあったけど、今、私は、とても穏やかな日々を過ごしている。
そんな今だからこそ、自分にはあの時隠れて見えなかった大事なものが、みつけられたのかもしれない。
以上。