Sakak's Gadget Blog

商店街、街並み、旅先で出会った瞬間を夢中になって撮っています。名古屋。

【SNS】本当に言いたいことは誰にでも知られていいはずがない

Louvre Museum

Facebook関連の記事がネットで話題になることが少なくなった気がしている。気のせいかな?個人的には去年の始めのほうに撤退してからは、投稿はゼロ、まれにRead Only的な状態で現在に至る。使い続けている人、発言を続ける人が固定化されてきているのでは?と推測している。

 

リアルな人間関係をネットに持ち込んでコミュニティを作ることの課題やつまらなくなる理由について、私の考えを少し書いておこうと思う。

 

■ネット上ではセンスの良さも悪さも露骨に出る

これは、あまり一般的に認識されていないかもしれない。ネット上にアップロードされるコンテンツ(テキスト文字、写真など)というのは、その人のセンスの良さも悪さも露骨に出る。誰かと比べた時、その差が歴然なんですね。

 

「知り合いだから」「友人だから」という理由でネット上でつながりを持った(相互フォローした)としても、投稿が「面白い人」と「面白くない人」の差が露骨に出るという意味です。そのことは、まずは、サービスを始める前に意識したほうがいいと思う。

 

つながればいいじゃん、という話ではありません。「面白い」か「面白くないか」がすべてなんです。私の考えですけどね。

 

Facebook全体が面白いか面白くないかというのは、じつは、Facebookのシステム仕様によるものではなく、(自分も含めた)自分とつながった人たちの投稿が面白いかどうか、まさにそこにかかっている。

 

「面白い投稿ができる人」=「センスがある人」が、Facebookから離れていけばいくほど、Facebookそのものの質は、雪崩のように崩れていく。Facebookのシステムを運営している人がやらないといけないのは、「センスがある人」にFacebookで遊んでもらえるにはどうすればいいんだろうか?を考えることなんじゃないかな。今のFacebookには「センスがある人」がそこで遊ぶためのメリットみたいなものが感じられない。単にユーザを増やすことだけに注力していると、きっとどこかで頭打ちになり、その先は落ちていくだけだろう。

 

実名と匿名

Facebookが実名を強制する仕組みであることが、ものすごく大きな足かせになると私は考える。実名を使いたい人は使えばいい。そうでない人に強制するものではないと思うから。

 

Facebookというのは、友達という輪を作っていて、ある種、ネット内での閉鎖的な空間をよそおっているけども、そのやりとりはダダ漏れしていると私は思ってます。システムの仕様として「友達の友達まではOK」が基本ベースだと思うけど、友達の友達って、冷静に考えてみれば他人でしょ?つまりFacebookに投稿した内容というのは、実際は、誰が見ているかわからないということであり、誰に知られてもかまわないという覚悟が必要なんですね。

 

「本当に言いたいこと」「本当に面白いこと」というのは、果たして誰にでも知られていいものなのか?という考えにたどり着くわけです。そんなことはない。すごく面白いことを思いついた時、それは例えば、すぐそばにいる友人や、一緒に暮らす家族には話すけど、それ以上に拡散することってできないネタが多いでしょう?

 

だったら。だったら、実名ではなく、匿名にすることで、のせる内容の幅が一気に広がる。逆に、ダダ漏れするような場所で投稿可能な(誰に知られてもいい)面白いことなんて、そうそうないでしょ?そんなフィルタを通って出てきた「つまらないもの」だけを眺めて過ごすのは退屈だ。

 

エッジの鋭さが面白さ

他人の行動にぼんやりと興味があるのは最初だけ。何を感じ、どう心が動いたのか。日常をどう切り取るか。その切り取るエッジの鋭さみたいなものが「面白さ」の本質だと思う。

 

hatena blogが好きなのは、まさにココ。実名とか匿名とかどうでもいい。性別も年齢も気にならない。とにかく、コンテンツ勝負なところが好き。日常の生活の中をどういう視点で、どう切り取るか、そこがすべて。面白ければ読むし、そうでなければ読まない。自分の書いた記事だって、面白くなければ読まれない。

  

hatena blogは、なんとなくそういう思いを共有している感が伝わってくるから良いんでしょうね。別に「こういう気持ちでブログをやりましょうね」ってみんなで示し合わせたわけではないのにね。そういう空気が自然にできあがっているように私は感じていて、だから居心地よく、今日もブログを書いている。

 

本当に言いたいことは、一番、言いやすい場所に、言いやすい方法で書きたい。実名とか、学歴とか、そんなどうでもいいものがくっついている場所で、私が言いたいことはもう何一つない。

 

以上。