このCMは「今の時代はどんなクルマが求められているのか」を気づかせてくれる何かを感じた。
松山ケンイチを採用したところは正解だと思う。彼の口から出てくることは、まず、説得力が加わる。彼自体が役者である前に、一人の若者だから。そして何より、iPhoneアプリでクルマを簡単に制御できていることをこの短いCMで、的確に伝えている。このCMは、若い男の子達にも響くのではないだろうか。「クルマにITを導入すればいいんでしょ?」っていう、大人の押し付けとは違う、うまい演出だ。
若者のクルマ離れという言葉はよく聞く。だが、その言葉を使っているのは大人だ。なぜクルマから離れたか、若者に聞いたことはあるのだろうか?
お金がかかる。維持費もかかる。それは、賛同できるでも、理由は本当にそれだけか?
じつは、大人の私でも、最近のクルマからは気持ちが離れている。心が動かされるクルマが無くなった。
その意味を、このCMを見ながら考えていた。クルマから離れいてた私が、この日産Leafのコンセプトは、とても魅力的に感じた。うまく言葉では言えないが、今までのクルマとは決定的に違う何かを感じた。
若者のクルマ離れって、本当はもっと違う視点で捉える必要があるのではないか?
その1つに「大人の価値観で作られたクルマでは売れない」ということなのではないだろうか。
この動画にも、松山ケンイチ含め、大人は1カット足りとも出てこない。若者しか出てこない。こういう伝え方は、若者に響くと思う。演出がうまい。
以上。
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