■はてなブログにバックアップ機能がないこと
▼Flickrが人的ミスにより利用者アカウントを削除:5年間分、4,000枚の写真が消失 | TechCrunch Japan(2011年2月3日)
はてなブログだって、こういう話は他人事ではないと思っています。
影響範囲は大小いろいろ考えられますが。特定のアカウントだけかもしれなし、全アカウントかもしれないし、1年以上前の記事だけかもしれないし、全記事かもしれないし。
そういう想像力が働くと、普通はバックアップをしようと考えますよね。
でも、はてなブログには、ブログデータを書き出す(バックアップする)機能がないんですよね。ここで言うバックアップ機能とは、使い始めてから現在までの記事全てのことを指しています。昨日とか今日とか1週間とかそういうレベルではなくて。
はてなブログを始めた当初はこのことが頭に引っかかっていました。以前に使っていたブログサービスには書き出す機能があったので、月に1回程度のタイミングで、自分でバックアップを取っていました。コメント欄の内容も含め、定型フォーマットで書き出してました。はてなブログにはそういう機能がありませんでした(今も)。
理由として考えられることは2つ。
1.「書き出す」という機能をユーザが実行する際に、サーバへの負荷が発生することを懸念し、あえて機能を実装していない?
2.他のブログサーバへ引越しすることを抑制しようとしている?
おそらく「2.」ですかね?なんとなく。
たしかに、他のブログへ移行しようとする気をそぎますよね。他のブログからの引越しは受け入れるけど、このブログからの引越しはアシストしませんよって、なんだか「うっかり入ったら抜けられなくなった沼」のようでもあるわけですが(笑)。
ただ、はてなブログを使い続けていくうちに、バックアップが取れなくても「しょうがないな」という気持ちにはなりましたね。何よりブログが書きやすかったし、この書きやすさは他のサービスでは実現できなかったから。
バックアップが取れないことにどれくらいこだわるかにもよるんだけど、(ブログが書きやすいという)日々の気持ち良さに勝てるものはないなと思い、結局は気にしないことにしました。万が一事故が起きて、消えたとしても「しょうがないな」っていう覚悟を決めたっていうか。
■ブログの遊び方
私にとってブログの遊び方っていうのは「記事を書いてネットという海に放流し、それによって起こる化学反応を楽しむ」ことなんですね。化学反応っていうのは、スターとかコメントなどによって生まれる人と人とのつながり、それによる私自身の感情の高まりのことです。その化学反応が楽しくて、ブログを書いているっていう感じ。
書く⇒放流⇒化学反応⇒書く⇒放流⇒化学反応・・・・この繰り返しです。
書く、放流、化学反応、それぞれのステージが好きなんです。基本的に、それを楽しんでやっているし、それが楽しめなくなったらやめようと思っている。
そう考えると、一度、放流して発生した化学反応を、(バックアップを取っておいて)後でもう一度起こすところまで考えているか、というとそこまでは考えてない。逆に言うと、一度の化学反応で満足しきっている自分がいます。
だから、バックアップが取れないことよりも、今の気持ちよさを重視してるってことかな。その結果、バックアップが取れないとしても「しょうがないな」という結論になっています。
自分が書いた記事の1つ1つに愛着や特別な思いがないのか?というと、もちろんそうじゃない。愛着はあります。あるんだけど、そこへの思いよりも、「書く⇒放流⇒化学反応」というローテーションに自分を置き続けられること、気持ちよく今を楽しめること、そこを私は重視しています。
もちろん、記事が消えてしまうのは惜しいです。なんとかしてくれ、と思うでしょう。
でも。惜しいけど、その化学反応によってつながった人たちとのつながりを失うほうがもっと惜しい。せっかく、こんなに心を通わせる人たちと知り合えたのに、と思うから。
だから、もし万が一「はてなブログからのお知らせ:過去のブログデータが消失しました、アカウントを新規作成した状態になります」となったとして、一時的に祭り状態になったとしても、まあ最終的には、みんなでいたわり合いながら、またいつものように記事を書き始めればいいのかな、って思っています。
まあ、だからといって、面倒であることには違いないので、はてなブログさんには、記事が消えないように、お願いしたい(笑)。
以上。
■紹介していただいた記事
・ネットの向こう側の人をリアルに想像できるか - 翡翠輝子の招福日記
by 翡翠輝子さん(id:bob0524)