近日発売(9月30日)の「コンクリート魂 浅野祥雲大全」を献本いただきましたので、紹介します。
なぜ、私のような「ただの浅野祥雲好き」が、献本などをしていただけたのかという話もします。
なぜ献本していただけたのか
じつは、6月に書いたこの記事まで話がさかのぼります。記事末をご覧ください。「石像関係の書籍の出版に写真を使わせて欲しい」という依頼があった件です。
最初にお話があった時は、せいぜい1,2枚の写真を使ってもらえるのかな、と思っていました。
それから数ヶ月後、レイアウトのサンプルが贈られてきた時に驚きました。私の写真が相当数、しかもかなり大きく使っていただけることになっていたからです。
浅野祥雲といえば、この界隈では超有名な方ですし、ネットに写真をブログで載せている方も多数いるはずだから、まさか私の写真がこんなにたくさん選ばれるとは全く思っていませんでした。正直ビックリしましたが、もちろん嬉しかったです。
表紙も私の写真を使ってもらいましたし、表紙のすぐ次にくる口絵にも、以下の2点を使ってもらいました。
▼表紙
▼口絵1
▼口絵2
本文中の写真もかなり使ってもらってます。巻末のクレジットと照らし合わせながら数えていますけど、点数でいうと50点は超えそうで、数えるのを途中でやめました(苦笑)。
そんなわけで、非常に光栄なことなんですけども、Special Thanksのクレジットのところと、奥付の「写真」のところに名前を入れていただきました。
浅野祥雲を好きな人、気になる人には決定版の一冊である
インターネット上には浅野祥雲というキーワードで検索すれば「どこに何がある」という情報はかなりあります。あるんだけど、やっぱりそれは表面的な情報にすぎないんですね。現場に立って、初めてジワジワこみ上げてくる何かとか、そういうのがあるんです。だから、私は浅野祥雲情報をネットで徹底的に調べて、気になる作品はほぼ全部見に行った。調べる⇒行く⇒写真を撮る⇒ブログ書く、この繰り返し。ただの自己満足だけど、自分にとって魅力のある石像を、誰よりもカッコよく、美しく撮りたくて、ただただ夢中に撮っていた。
私のように浅野祥雲作品を訪ね歩いて、ある程度回ったところで、とりあえず「もういいかな」って思っている人もけっこういると思うんです。
近所の作品はだいたい見たし、ブログ記事も書いたし、みたいな。でもそんな「やりきった感に浸っている人(私も含む)」にも、ぜひこの本は読んでもらいたい。
なぜなら、この本に書かれているのは、その「さらに先」にあるものを示してくれているから。
現場で見ただけではわからないことがわかるから。
例えば、浅野祥雲の遺族だけがもっている情報とか、関係者からの取材、膨大な数の資料を探ることではじめてわかる事実とか、著者が足で稼いで得たものの集大成が、この本につまっているから。一方向でしか見ていなかった石像が、もっと多面的に見え始めたら、きっとまた石像に会いに行きたくなるから。
私は、今日、献本いただいたこの本を読んで、まだ見たことがない石像が他にもいくつもあることがわかりました。また、行きたい場所ができました。
これから石像を訪ね歩こうと思っている人にも、かつて訪ね歩いた人にもオススメできる本です!
一般の書店に並ぶのが10月上旬から随時。amazonは現在予約受付中で、9月30日より予約⇒販売に切り替わるそうです。全国の大型書店やヴィレッジヴァンガード各店からも事前注文が出ていると、出版社の方から聞きました。
こんな写真が載っています
本文中に採用された私の写真をいくつか貼っておきますね。とくに熱海城の写真を多く使ってもらいました。駐車場にある十二神将の石像については、1ページ全てが私の写真で埋まっていました。
▼熱海城
▼五色園
▼桃太郎神社
▼成田山
【石像】犬山成田山(愛知県犬山市)/春日井駅前弘法(愛知県春日井市)
▼岩崎御嶽山
【石像】ここはコンクリ石像の宝庫?岩崎御嶽社(愛知県日進市)~Part2~
▼中之院
出版記念イベント
著者の大竹さんによる出版記念トークイベントがあるそうです。行ってみようと思っています。
『コンクリート魂 浅野祥雲大全』出版記念トークイベントやります。ブックマークナゴヤ @BOOKMARK_NAGOYA 関連イベントとして矢場町・ボクモ @bokumo_tencho にて。10月11日・土16時~1000円 ご予約お問合せはボクモTel052・253・6950まで
— 大竹敏之 (@bakaruto) 2014, 9月 23
■関連する過去記事
以上。